V6の井ノ原快彦、関ジャニ∞の横山裕、NEWSの手越祐也という異色の組み合わせがそろって出演する、味の素「クノールカップスープ」の新CMが22日から放映されている。CMでは、この3人が「トリオ　DE　つけひた」というグループに扮し、ザ・ドリフターズの「いい湯だな」、ザ・スパイダースの「バン・バン・バン」、ハナ肇とクレージーキャッツの「スーダラ節」の替え歌をノリノリのロック調で歌っている。

井ノ原が「プライベートでは食事をしたこともない。急に現場で会いましたが、昔からのトリオみたい」と19日に行われたCM発表会でコメントするほど撮影では息ぴったりだったようだ。手越は大先輩の井ノ原に「いのパン」というあだなを付けたそうで、井ノ原は「そのまま番組になりそう」と、まんざらでもない様子だ。井ノ原は、「朝食ダイエットをするというとご飯を抜くことを考えるけれど、朝食をとって昼から代謝を上げた方がいい」と、年長者らしくしっかりと、同商品を朝に食べることを勧めていた。

CMは、歌のシーンの合間にそれぞれが食べるところがアップになって映し出される3バージョン。手越はパンを食べるときに指までなめ、横山はスプーンでスープを口に運んだときにスープが口の周りに垂れてしまうなど、それぞれの食べ方に個性が出ている。

クノールの公式ホームページでは、CMのメイキング映像を公開している。スタジオに設置されたステージで「いい湯だな」を熱唱する3人。曲を歌い終わったあとに、井ノ原はまるでロックスターのようにノリノリで「ありがとー！」とシャウトし、スタッフの笑いを誘いスタジオを盛り上げ、手越と横山は曲が終わるタイミングがつかめなかったのか、「バ……」と歌いかけてしまっているようにも見える。現在流れているCMでは一人ずつ食べているのだが、カットされてしまったのか、今後流れる予定があるのか、食卓で3人並んでいるシーンも撮影されている。スープを食べ出す井ノ原に向かって、手越が「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って！」となぜか慌てて止めに入るシーンや、手越がスプーンにチュッとキスをして人懐っこく笑う様子、横山が目をつぶってゆっくりと味わうように食べ、スタッフに「あ～、セクシー」「ひたパンになりたいわ～」と言われて3人が爆笑、という場面も。このトリオが和気あいあいとした雰囲気で、息もぴったりだったことが伝わってくる。

グループの垣根を越えたイレギュラーな組み合わせのトリオといえば、07年にはドラマ『喰いタン2』（日本テレビ系）出演者の少年隊・東山紀之とV6・森田剛が子役の須賀健太とともに結成した「トリオ・ザ・シャキーン」がある。シングル「愛しのナポリタン」を発売した当時、歌番組などで盛んに活動していた。また、スポンサーものでいえば、09年に嵐とハウス食品がディズニーシーを借り切って行った「プレミアムナイト」の例もある。今回の「トリオ　DE　つけひた」も、もしもCD発売やイベントなどが決まればこの3人の絡みが見られるだろう。スポンサー次第だが、今後の展開が気になるところだ。