2月19日にセカンドアルバム『Sexy Second』を発売したSexy Zone。ファーストアルバム『one Sexy Zone』の初週8.6万枚を大きく上回る、初週12.2万枚を売り上げ、現在はアルバムを引っ提げて名古屋・大阪・横浜をツアーで回っている。5月14日には6枚目のシングル「King ＆ Queen ＆ Joker」の発売を控えており、ジャニーズの若手グループとして快進撃を続けている。


『Sexy Second』を発売して、ファンと直接触れ合う「地域限定 Sexy Zone 春ミーティング」を実施している彼らだが、4月5日に札幌で行われたファンミーティングは、一部ファンのマナーと運営側の仕切りの悪さで、ファンからの不満が飛び交う大荒れ状態を引き起こしてしまった。

もともと、Sexy Zoneが所属するレコード会社「ポニーキャニオン」の公式ホームページには、ファンミーティングは午前11時と午後1時半からの2回行われること、当日の朝8時から『Sexy Second』を販売し、購入時に整理番号（順番はランダム）付きのイベント参加券を配布することが記されていた。

「Twitterを見たら、朝4時の時点で400人いるという情報もありましたが、私が朝6時半ごろに会場に着いた時には、先頭がわからないぐらい何列も折り返してファンが並んでいました。私も『CD購入の最後尾』と書いたプラカードを持った係員のところから並んでましたが、雪が降り続けていて、みんな頭からブランケットを被ったりカイロを持ったり、かなり辛い時間でした」（実際に並んだファン）

5日の札幌は前夜からの雪が振り続け、気温も1ケタ前半で推移するなど、長時間並ぶには過酷な環境だった。CD発売となる8時まではファンも辛抱強く待ち続けていたが、8時になった瞬間に“事件”は起きた。

「列とは違う方向から、ファンの歓声が上がったんです。その方向を見ると、一部のファンが走り出していて……。みんな『並んでいる順番は？』と気にしながらも、つられるように大移動となりました。結局、今まで並んでいた列が完全に崩壊し、私よりもずっとあとから来た人が前にいったり、後ろの方からは『こっちは朝4時から並んでるんだけど！』『スタッフ、ちゃんと仕切って！』という声が上がって、一時騒然としました。それでも仕切り直されることもなく、そのままの順番に。完全に“正直者がバカを見る”格好になっていましたね」（同）

当日の朝、先頭近くに並び始めたファンのTwitterには「列が2箇所ある」「警備員が少ない、ファンに注意していない」といった書き込みが見られ、一部ファンの暴走と現地での誘導がままならなかったことが原因だと考えられる。しかし、運営側の仕切りの悪さはこれだけではない。

「CD発売時間と言われた8時を過ぎても、列がまったく動きませんでした。その時点で4～5時間並んでいた人も多く体力が奪われている上に、ファンは状況がわからない焦りからかギュウギュウに押し合い、気分を悪くした人も多数。あとからケガ人も出たという真偽不明の情報をTwitterで見かけましたが、現場には傘やブランケット、カイロも落ちて混沌とした状態だったので、さもありなんという感じです。結局CD販売ブースのスタッフは10人ほどしかいなかったのが、時間がかかった原因だと思います。私がCDと整理券を手にしたのは10時半。私は13時からの2部の整理券でしたが、私の少し前の人たちまでは11時からの1部の整理券を配られていたので、当たった人は猛ダッシュで会場へ向かっていました。一部のファンのマナーと、運営の仕切りの悪さに正直イライラしましたね」（同）

手際の悪さからか、急きょ2回増やされ4部まで開催されることとなった札幌のファンミーティング。実施のイベントは、抽選で当たったファンを交えてのゲームやフリートーク、『Sexy Second』に収録された2曲を披露したうえに、出口でメンバー5人が見送りながらのハイタッチと充実の内容だっただけに、購入前のドタバタが惜しまれる。

ツアー初日の名古屋公演では、ファンがコンサート中に「ツイキャス」で生中継していたことが報じられるなど、以前よりマナーが問題視されているSexy Zoneのファン。ファンミーティングなどのイベントは、マナー順守と滞りない運営があって成り立つもので、このままの流れではより大きな惨事が起こったり、いずれイベント自体が中止になる可能性も。4月12日には、仙台でのファンミーティングが予定されているが、ファンも運営側も協力し合いながら、無事にイベントを成功させてほしいものだ。