＜ジャニタレドラマ・ネットの声＞

■『弱くても勝てます～青志先生とへっぽこ高校球児の野望～』（日本テレビ系、毎週土曜9時）初回視聴率13.4％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）

嵐・二宮和也主演ドラマ『弱くても勝てます～青志先生とへっぽこ高校球児の野望～』が4月12日にスタートしました。本作はノンフィクション作家・高橋秀実氏の『「弱くても勝てます」　開成高校野球部のセオリー』（新潮社）をもとにしたオリジナルストーリー。



東大の研究室で生物を研究していた田茂青志（二宮）は突然職を失い、30歳を前に超進学校である母校・小田原城徳高校に赴任することに。野球部出身ということで監督を依頼された青志は、過去の苦い思い出から一度は断るも、学生時代に世話になった樽見楓（薬師丸ひろ子）と、楓の娘で野球部マネジャーの柚子（有村架純）に言いくるめられ、部員たちの面倒を見ることに。ところが部員はたった6人。強豪・堂東学院との親善試合を前に“野球部になるために” 青志と部員たちは部員集めに奔走。第1話は、親善試合で大負けし悔し泣きをする部員たちに、青志が「今日からオレがお前らの監督になってやる。弱くても勝てるんだっていうのを一緒に証明してみせようじゃないか！」と鼓舞したところで幕を閉じます。

二宮の連続ドラマ出演は2010年放送の『フリーター、家を買う。』（フジテレビ系）以来、実に3年半ぶり。教師役は初挑戦とあって「自分もそういう年代になったんだな」（「月刊TVnavi」2014年5月号、産経新聞出版）と感慨深げに語っていました。ところがネット上では「ニノが先生に見えない」「二宮が若くてかわいすぎるのが敗因」との指摘が多く、さらに二宮自身の演技に対しても「若者としてはいい味出してたけど、大人の男としては魅力ない」と厳しい声が上がっています。童顔で小柄な二宮は今後、作品選びが、俳優として成功できるのかの大きな鍵となりそうですね。

また本作には、唯一実力のある野球部員・白尾剛としてHey!Say!JUMP中島裕翔も出演。役に反し野球未経験の中島は「『野球か～』って正直不安もいっぱいになった」（「duet」2014年5月号、ホーム社）と語っていましたが、第1話では「福士蒼汰と山崎賢人と本郷奏多に挟まれて完全に空気状態」と、存在感があまり感じられず。けれども第2話では、白尾が胸に秘めた柚子への恋心を明かすとか。二宮とのさらなる絡みにも期待が高まります。

そしてこのドラマの見どころのひとつが脇役陣の豪華さ。青志のライバル役に市川海老蔵、またプロデューサーは2013年1月期に同枠で放送されていたTOKIO長瀬智也主演ドラマ『泣くな、はらちゃん』の河野英裕ということもあり、『はらちゃん』に出演していた薬師丸、麻生久美子、光石研も名を連ね、さらに福士をはじめ、有村、薬師丸、荒川良々と、昨年大ヒットした連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)のキャストも勢揃いしています。ところが視聴者は「とりあえずあまちゃんのキャスト使っとけば視聴率取れると思ってそう」「あまちゃんのおこぼれ狙い過ぎ」とシビアで、「あまちゃん見てるんだか、はらちゃん見てるんだか」とかえって混乱してしまったよう。

また視聴者からは「頭の良い雰囲気をもっと前に出してほしかった」と初回から頭脳戦を期待する声も。初回は頭脳戦どころか野球自体がままならず見事に大敗した城徳高校野球部でしたが、しかし二宮は「俺も、勝てるのかな？　と思ったけど……全然勝てないんだよね（笑）。だからね、どこでタイトルどおりになるのか？（中略）その“勝つ”っていうことが、野球なのかどうか」（「Wink up」2014年5月号、ワニブックス）とほのめかしています。今後物語はどう展開していくのか、青志と部員たちの行く末が気になります。