＜ジャニタレドラマ・ネットの声＞

■『GTO』（フジテレビ系、毎週火曜22時～）初回視聴率9.7％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）

7月8日にドラマ『GTO』（フジテレビ系）がスタートしました。原作は、藤沢とおる原作の人気学園コミックで、1998年に反町隆史主演で初めてドラマ化され、最高視聴率35.7％を記録するヒット作になりました。2012年7月期には、EXILEのパフォーマーAKIRA主演でリメークされ、最高15.1％、全話平均13.2％と好評を得ました。今回はAKIRA版の第2シリーズ。



AKIRAが演じるのは、元暴走族の教師・鬼塚英吉。荒々しくもアツいハートで生徒たちと向き合い、常識破りな方法で学園内の問題を解決していきます。第1話は、鬼塚が地元・湘南にある母校「明修湘南高校」へと赴任するところから始まります。藤川ほなみ（比嘉愛未）が受け持つ2年A組の副担任に就任した鬼塚は、放課後、読者モデルの仕事をしている女生徒・麻理子（松浦雅）がトイレで吐いているのを目撃。その夜、麻理子は男とラブホテルに入りますが、鬼塚に踏み込まれ逃げ出します。次の日、ホテルから出てきた鬼塚と麻理子の写真が、何者かによって校内にバラまかれ……。“容姿コンプレックス”“整形”“いじめ”“母と娘”といった現代の若者が抱える問題に鬼塚がどう対峙するかが見どころとなっています。

2年A組の生徒役に、Sexy Zoneの菊池風磨とジャニーズJr.の岡本カウアンが出演。菊池は学級委員長でクラスの中心的人物である葛木隆一役、岡本は音楽好きの大場拓矢役を演じます。岡本はこれが初ドラマ。「オレが演じる大場は、音楽が大好きっていうキャラクターで実際のオレと似てる。現場にはすぐなじめたよ。ただ全部が初めてだからソワソワしちゃう！　何をしながら待てばいいのかわからないし、好奇心旺盛だからいろいろ気になっちゃうんだ」（「duet」7月号、ホーム社）と人気シリーズに大抜てきされた喜びを初々しさ全開で語っていました。一方、菊池は「今まで僕はクラスに溶け込まない役が多かったから、今回は意外かも（笑）」（「POTATO」7月号、学研パブリッシング）と驚いた様子。役柄だけでなく、実際に撮影現場でもすぐにみんなと仲良くなり盛り上げ役となっているようで、「自分でも意外だった。人見知りのはずなのに、全然大丈夫で。菊池風磨の新しい一面を知ったよ」（同）と、この作品を通して早くも大きな変化と成長があったようです。

第1話は、麻理子が中心のストーリーだったため、残念ながら2人の出番はあまりありませんでした。しかし、菊池は数少ない出番ながらも、恋人の志条あゆな役（松岡茉優）と若者らしい自然なイチャイチャを見せ、強烈な印象を残してしていました。第1話最後のシーンでは、あゆなが妊娠検査薬を手にしており、今後、このカップルが中心となり、高校生の性をテーマにした回があるのではないかと予想されています。すでに番宣や雑誌では、葛木の“壁ドン”（壁に手をついてあゆなにキスを迫る）シーンがあることが公になっており、ファンは大興奮。

「風磨めっちゃかっこよかったあ。風磨彼女といちゃこらしてた」
「GTO見てたら風磨みたいな彼氏欲しくなる」
「早く風磨の壁ドンがみたい」

と、ネットには喜びと期待の声でいっぱいとなっていました。しかし、中には「風磨担やったらGTO見れる気せんわぁ～ 悲しくなる（笑） あの女が嫌いになっちまう（笑）」「ふまたんと彼女さんの位置近すぎ」と悲痛に満ちた声もチラホラ。純情なファンにとっては、たとえドラマであっても菊池が女性と親密になるのは堪え難いようです。確かに、キスシーンや妊娠が発覚するシーンがあるとしたら、フィクションとわかっていても、ビミョーな気持ちになるのがファン心理かもしれません。

また、ジャニーズファン以外からは演出に関する疑問の声も上がっています。監督は、井上和香の夫で映画『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』『風俗行ったら人生変わったwww』『大人ドロップ』などの監督・脚本を務めた飯塚健。『GTO』第1話では、朝から夕方までの流れをワンカットで撮影し、生徒を一人ひとり紹介していくという実験的な長回しのシーンや、80年代の人気ドラマ『あぶない刑事』を彷彿とさせるセリフが挟まれるなど、ポップでオシャレで通好みの仕上がりになっていました。

「新しく冒険しすぎな学園ドラマみたいなノリだった」
「監督に好き勝手やらせるならGTOじゃなくて何かほかの新しいドラマでやらせればよかったのになー」
「普通で良かったのにな、なんで今回に限って監督の起用で冒険してしまったのかと思う」

と、以前からの『GTO』ファンからは厳しい意見もありますが、映画的手法を取り入れた軽妙な演出と、若手の実力派俳優たちが集まる中で菊池と岡本がどう生かされ、現代の高校生を演じるのか興味深くもあります。初回視聴率は1ケタと苦戦しましたが、生徒たちの成長とともに温かく見守っていきたいドラマとなっています。