9月19・20日にハワイで15周年記念ライブ『ARASHI BLAST in Hawaii』を開催し大成功を収めた嵐。10月9日放送の『櫻井有吉アブナイ夜会』（TBS系）では、「櫻井翔の夜会inハワイ」と題した密着映像を放送。そこで明らかになったのは、櫻井翔のスターらしからぬ私生活でした。



夜11時すぎ、カメラは櫻井が宿泊している部屋に潜入。櫻井は迷彩柄の短パンに、まさかの昨年の嵐のツアーTシャツという出で立ちでスタッフを出迎えます。その後、外に買い出しに行くことになり「ちょっと着替えていい？　これで行けないから。嵐のファンの人まだいましたよね？」と一応アイドルらしくファンの目を気にするも、着替えが終わってみるとやっぱりTシャツに迷彩柄パンツ。部屋着も外着も変化がなく、決してオシャレとは言えません。

店では、ウィスキーを購入する際に財布から取り出したのがグチャグチャになった茶封筒。櫻井は「今まで（海外旅行で）使ったドルが余ってるじゃないですか。いちいち両替するの面倒くさいからこん中にまとめて入れてあんの」と説明し、手渡されたレシートと釣りを再び茶封筒に詰め込みます。スターの財布からヨレヨレの茶封筒が出てくること自体驚きですが、スタジオでは「財布もダサい」という話に。が、櫻井は「うっそー！　超気に入ってるやつ」「高校生の時に使ってたやつが海外用になったんですよ。革ですからね」とドヤ顔。

同様に、部屋で「これいっつも旅行の時に使ってるやつ」と取り出したのが、革製のセカンドバッグ。なんとこれは中学の時から使っているそうで、気になる中身は「ウェットティッシュ、汗拭きタオル（汗拭きシート）、扇子、胃腸薬、ペーパー歯磨き、マウスウォッシュ」というオヤジ臭漂うラインナップ。またクローゼットからはメッシュのスケスケタンクトップが出現し、夜食作りのシーンではスパムエッグを丼のように深い器に盛りつけるなど、どこを取ってもセンスのなさが露呈したのでした。

一方でウィスキーとスパムエッグを嗜みながら、実は「高校卒業と同時に（ジャニーズを）辞めようと思ってた」「自分より『デビューしたい』『前に出たい』という思いが強い人を知ってるから。オレ、そこまでじゃなかったから」とデビュー当時の心境を明かす場面も。櫻井は「このままだとデビューになっちゃう」という焦りから、同じく「デビューしたくない」と言っていた二宮和也と、デビューを断るためジャニー喜多川社長の家へ。社長は不在だったもののリビングのテーブルの上に、「嵐」と書かれた紙を見つけた2人。その衝撃的なネーミングに櫻井と二宮は「嵐って……」とひどく落胆して帰ったのだとか。

こうして辞めたい気持ちを伝えられないままデビューしてしまった櫻井ですが、半年後に転機が訪れます。それは2000年3月のコンサート。「最後に5人で手をつないで『オレたちが嵐！』って手を上げるんだよね。その時に、『オレ嵐なんだ』って初めて思ったのね。『この5人でやっていくんだ』って、つないだ手の重さっていうのかな。離せないっていうか」と迷いが消え、その時「ひとつギアが入った」んだそう。

デビューがあと半年遅ければジャニーズを辞めていたかもしれない櫻井は、密着の最後に「人生ってのは、わからない」と言っていましたが、その思いはきっとリーダー大野智も同じ。櫻井は「飲むと毎晩大野が泣くんですよ。うれしいのか達成感なのか、ごっちゃになっちゃってて。“ハワイに今いる”っていうので泣くんですよ」と明かしていました。振り向く間もなく駆け抜けた15年。デビューしたあの日と同じ場所に、大好きなメンバーと一緒にいるというただその事実に、大野は感激していたのかもしれません。

密着中、将来について尋ねられても「しいて言えば、豊かな老後を過ごしたい。正月に孫とかが会いに来てくれる。それがあればいいかな」と、やはりアイドルらしからぬ現実的な発言をしていた櫻井。有吉は櫻井がハワイで見せた一連の言動について「後輩たちのためにも、これからジャニーズに入りたいと思う子たちのためにも、もっと派手にしなきゃダメだぞ！」と叱咤していましたが、この謙虚さこそ櫻井の持ち味。これからも距離を感じさせないアイドルでいてくれることを願うばかりです。