プライベートで常用できるものから、時には使い所に困ってしまうものまで、多種多様なグッズが販売されているジャニーズのコンサート。11月からスタートした嵐や関ジャニ∞のツアーでも、新たなアイテムが登場し、ファンからさまざまな反応が上がっています。



11月14日に初日を迎えた嵐のコンサート『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』では、新たにうちわとペンライトを融合させたような「ファンライト」というグッズが登場。これはコンサート会場に設置された「THE DIGITALIANエリア」で「デジ嵐くん」という機器にライトをかざして設定を行うと無線を受信し、自動で発光するというもの。それを持って会場に入れば、コンサートの演出の一部になるよう。

当初、コンサートグッズのラインナップが発表された際は、従来のようにメンバーの顔写真がプリントされた公式ジャンボうちわがないことにショックを受ける声も見受けられましたが、公演に参加したファンからは「ファンライトすごかった！」「会場の一体感に感動」「一体感あったしキレイだった」と感激の声が続出。福岡公演最終日の16日にはメンバーも「ファンライト大事にしてください」と会場のファンに呼びかけていたそうです。

また、ニューアルバムやツアー名にもなっている「THE DIGITALIAN」（デジタリアン）という単語から、デジタルなグッズとしてUSBメモリ（パソコン用記録メディア）が販売されたこともファンの間で話題に。同じく初お目見えのコロコロスタンプは、ツアーのロゴと嵐メンバーの顔、嵐マークがスタンプになっているもので、ファンからは「想像以上にかわいい」「クオリティー高い」と、評判です。

一方、16日から始まった関ジャニ∞のツアー『関ジャニズム LIVE TOUR 2014＞＞2015』では、ジャンボうちわやTシャツといった定番グッズに加え、マフラータオル、ブランケット、ポチ袋、ボディーシール、会報ファイルを販売。今回のグッズは唇のロゴがメインで、ブランケットはメンバーカラーの唇ロゴが散りばめられたデザイン。一見しただけでは、関ジャニ∞のグッズということがわからないため、普段使いしやすいと好評を得ていました。

マフラータオルは、両サイドにポケットがついているということで、16日のMCではその使い道についてメンバーがトークを繰り広げました。大倉忠義が「ペンライトを入れる」と提案したものの、実際にお客さんに試してもらうと入りきらず、「設計ミスです」と謝罪。ほかにも、現在放送中のドラマ『地獄先生ぬ～べ～』（日本テレビ系）で、鬼の手を持つ霊能力教師を演じている丸山隆平は「鬼の手を隠せる」、安田章大が「小銭入れ」などと、意見を出し合っていたそうです。

また、MCではコンサートグッズを作る際にファンの要望を汲み取るために会議を行うという話も飛び出しました。渋谷すばるは、その話し合いの場で「ブラジャー」を提案するそうですが、いつも不採用になってしまうとか。MCでは大倉も「メンバーカラーで」と同調したそうですが、ジャニーズアイドルのコンサートグッズでブラジャーを販売するのは、たしかに斬新な試み。SMAPのコンサート『We are SMAP！ 2010 SMAP CONCERT TOUR』などでボクサーブリーフが販売された例もありますが、サイズが細かく分かれるブラジャーとなると関係者もGOサインを出すのは厳しいのかもしれません。いずれにせよ、アイドルたちもファンのために試行錯誤してくれているようです。

今夏の『A.B.C-Z Summer Concert 2014 “Legend”』で販売されたメリケンサック型のペンライトなど、今年も物議を醸したコンサートグッズが多数登場しました。『Hey!Say!JUMP LIVE TOUR smart』では、八乙女光がデザインしたキャラクター「9ぷぅ」が描かれたタンブラーも「ダサカワイイ」という声が上がっていましたが、公共の場ではなかなか使いづらいデザインでしょう。『2014 Concert Tour　Kis-My-Journey』でも、「Kis-My-Ft2」の文字が目立つヘアバンドが登場、普段使いというよりは記念品として購入するファンも少なくなかったよう。

「毎年、Hey!Say!JUMPとKis-My-Ft2のグッズは『ダサい』と、話題にのぼることが多い印象です。しかし、ジャニーズの中でも特にSMAPのコンサートグッズの場合は、ファンの年齢層が高いからこそ、毎回クオリティーの高いものを作っています。今年のツアー『Mr.S -SAIKOU DE SAIKOU NO CONCERT TOUR-』のデザインは大人っぽくてシンプルなため、ポーチ、クラッチバッグ、スリッポン、ストールなどがオシャレに仕上がっていました」（ジャニーズに詳しい記者）

ファンにとってコンサートグッズは記念の一つとはいえ、せっかく買うなら実用的な物、普段使いできるグッズの方がうれしいもの。ファンの要望を形にするためにも、今後はコンサート会場などに意見箱を設置してくれるなどの対策をとってくれるとより良いグッズが生まれるかもしれません。