＜アイドル誌チェック!!＞

「POTATO」2014年12月号（学研パブリッシング）、まずはSexy Zoneのページを見てみましょう。今号のインタビューテーマは「natural」。「“自然”と目がいってしまう、手にしてしまうものといえば？」という質問に対する、中島健人の答えはドキッとします。「目がいってしまうのは、女性の脚。女性の脚＋ハイヒールは美の象徴なんだよ。男にはない、透明感と美しさを兼ね備えている」と熱っぽく語っています。現在放送中のドラマ『黒服物語』（テレビ朝日系）の初回では、AKB48柏木由紀が演じるキャバクラ嬢に命じられるがままハイヒールを舐めるという衝撃的なシーンが映し出され、ファンの阿鼻叫喚がネット上を駆け巡りましたが、実は中島にとっては理想のシーンだったということ!?



「自分の“天然”エピソードを教えて！」という設問に、下着のパンツを1日中表裏反対にはいていたことを挙げたのは菊池風磨。かわいらしいエピソードですが、本人は「オレ、人に『天然だね』って言われたことないし、基本的にはそういうタイプじゃないと思う。“パンツ裏表事件”が起こったのも確か4年ぐらい前だしね」と必死に弁解。クールでカッコイイキャラを目指している菊池にとっては、「天然」と言われることは屈辱のようですね。

一方、その不可解な言動で、「天然」を通して越して「ポンコツ」「残念」と言われるのが佐藤勝利。天然エピソードを聞かれ、振付師に向かって「先生！」と言ったこと、空港で見知らぬ人を兄だと勘違いして話しかけたことを語っていますが、数々の佐藤の伝説を思えば不発弾のように感じてしまいます。“自分の面白さに気づかず、それを他人に伝えることができない”という天然な人の特性が、佐藤からプンプン匂ってきます！

今号では、通常のインタビューページのほかに6ページを割いて、デビュー8年目を迎えたHey!Say!JUMPの素顔に迫っています。「自分のいいところ10コ」を挙げる自画自賛ページや一問一答も見逃せませんが、注目したいのは「山ちゃんへ届け！　誌上Love Letter」と「有岡を超えろ!?　誌上グルメレポ」です。

「山ちゃんへ～」はその名の通り、Hey!Say!JUMPのセンター・山田涼介に対する、ジャニーズの仲間や後輩からの愛の言葉が並んでいます。同期のA.B.C-Z橋本良亮は、昔プライベートで遊んだ際に撮ったという写真をいまだに部屋に飾ってあることを明かしたうえで、“Wりょうすけ”計画をいまだにあきらめてないと鼻息も荒め。“Wりょうすけ”計画とは、山田と橋本が2人でグループを組ませてほしいとジャニー喜多川社長に直談判にいくこと。「オレはあきらめてません。そのために頑張って、だれにも止められないぐらい有名になって、頼みに行きます。その時は一緒に歌って踊りましょう。愛してるよ、山田くん」という熱烈な言葉から、幼なじみのような2人の絆が伝わってきます。

山田強火担ともいわれるジャニーズWEST小瀧望やJr.松田元太も山田愛を叫んでいますが、印象的なのはSexy Zone中島のコメント。「あなたを世界で二番目に愛してます。一番は誰かって？　僕自身です」とブレないキャラで語り始め、「Jr.時代はずっと背中を追いかけてきて、今でも自分の中の光には変わりない」「仕事ではいっさいブレない、その姿は何よりも美しい！」と、ポエムのような文章で山田への尊敬の念と自身のナルシストキャラを両立させています。さすがラブホリック！

愛らしい小学生時代がなかったかのように男らしく成長し、「ゴリラキャラ」を確立したJr.の森本慎太郎も「いきなりですが、僕、あなたのことを愛してます！　美貌、美肌、歌えて踊れて芝居ができて…。とにかく完璧じゃないですか！」と山田を絶賛しています。が、気になるのは追記部分。「P.S.　真田くん＆諸星と骨太部を作りました。よろしければ、入ってもらえませんか…？（笑）」とありますが、山田と森本ははたして「骨太」なのか……？

一方、Hey!Say!JUMPのバラエティ担当・有岡大貴の実力を感じられるのが「有岡を超えろ～」です。今年4月から、『ヒルナンデス！』（日本テレビ系）の火曜レギュラーとして、食レポや体験レポをこなし、トーク力に磨きをかけてきた有岡。特に食レポは、大御所グルメレポーターたちを意識しすぎるあまりに、的外れな例えを連発。しかしそれが有岡の味となって、いまではすべり芸として定着しています。このページではイチゴのショートケーキをお題に、他のジャニーズタレントが有岡を追い越せとばかりに、食レポにチャレンジ！

まずは、有岡のお手本。「んーっ！　このフワッフワなスポンジ。そしてきめ細やかなクリーム。これぞまさに……新生児そのものや！!　きめ細やかなこのスポンジは赤ちゃんのほっぺそのものや。毎日がハッピーバースデー!!　イェイっ！」と最後はテンションで乗り切ったものの、Hey!Say!JUMPメンバーが沈黙してもやりきったという心の強さは賞賛に値するもの。

Hey!Say!JUMP伊野尾慧は、テレビのように視覚に訴えることができないからと見た目からレポートするのですが、「まずね、白い（笑）」「食べても食べても白い」とそりゃそうだろうなとしか思えない情報を垂れ流してきます。挙句に「初めてお母さんの手に抱きあげられたときに、僕の中に芽生えた感情に近い味」とさっぱりわからない感想で締めていました。ジャニーズWEST濱田崇裕は「3つのフルーツがクリームとケンカするかと思いきや、そんなこともなく…。まさにイチゴイチエの味です！」とまさかのダジャレオチ。Hey!Say!JUMP藪宏太の「最初にクリームの甘さがしっかりくる。それからイチゴの甘酸っぱさがアクセントして加わることで口の中で絶妙な味わいに」といった真面目なレポートもあるものの、有岡のコメントを読んだあとではインパクトの面でやや物足りない印象。そう考えると、実は有岡は名レポーターなのかも？　今後『ヒルナンデス！』での有岡フレーズに注目してみましょう。