関ジャニ∞・渋谷すばるの主演映画『味園ユニバース』が、2月14日に全国ロードショーとなりました。渋谷は今作で、歌うこと以外の記憶を失った男を演じ、映画の主題歌に起用された「記憶／ココロオドレバ」でソロCDデビュー。2月11日に発売された同作は初週10.1万枚を売り上げ、2月23日付のオリコン週間シングルランキング首位を獲得しました。同じく関西出身のジャニーズで、4日に発売されたジャニーズWESTのシングル「ズンドコ パラダイス」の週間売り上げは9.7万枚。ソロでもジャニーズWESTをしのぐ売り上げで、渋谷の人気が証明された形でしょう。



しかし、渋谷が映画の宣伝で出演した『ズームイン!!サタデー』（日本テレビ系、14日放送）での態度が「放送事故レベル」だとして、Twitterが大荒れ。放送では当日のバレンタインデーにかけて、チョコに関するクイズが出題されましたが、ワイプ（画面片隅の小窓）内の渋谷は10秒間のシンキングタイム中は無言のまま、答えが出ると納得したようなリアクションをしたのみ。一緒に出演した二階堂ふみも別のクイズで無回答だったこともあり、視聴者からは「二階堂ふみと渋谷すばる感じ悪すぎてびっくり」「なんでしゃべんないの？」「見てて不愉快」「こっちまで気分悪くなる」などと批判が殺到。Twitterには、腕を組みイスに浅く腰掛けて脚を伸ばす、無気力そうな姿の渋谷の写真もアップされています。

また、番組終盤で外に出た際、渋谷はパーカーのフードをかぶり、コートのポケットに手をつっこんだまま体を丸めるような姿勢に。上重聡アナウンサーから「かなり難しい役どころだったと思うんですが、いかがでしたか？」と聞かれると、「……がんばった！」と一言発し、上重アナが気を遣って劇中での渋谷の歌声を褒めるも、「あ、そうですか。ありがとうございます！」とどこか投げやりな反応。最終的には元気を振り絞ったように「楽しみにしてください！　よろしくお願いします！」とあいさつし、番組はエンディングを迎えたのでした。

一連の言動について、関ジャニ∞のファンからも「エイトにも映画にも悪影響」「適切な態度ではなかった」「一般の人が見たらマイナスイメージ」と辛辣なコメントが飛び交う事態に。さらには「いつも通りのすばる」「それがすばる」と主張するファンを見かねて、「擁護するのは違うと思う」「『すばるらしい』で済むことではない」「エイト好きじゃない人からしたら印象良くないよね」と反対意見をツイートするファンも出るなど、波紋を呼びました。

今回は自身のレギュラー番組ではなく、多くの一般視聴者が目にする情報番組だったことで大きな騒ぎとなってしまいましたが、渋谷は撮影の裏でもやはり周囲が心配になるほどローテンションなよう。「duet」（ホーム社）で連載されている「東村アキコのテンパってるJ」2012年3月号では、その一片が明らかに。東村氏がジャニーズアイドルの撮影の裏側をマンガでレポートする連載ですが、同号の関ジャニ∞編では、うつむきがちにどら焼きを食べる渋谷の姿を東村氏による「疲れてるのかな…」というフォローコメント付きでイラスト化。

また、丸山隆平や横山裕らが明るく楽しそうに撮影していた一方で、渋谷には「どよ～ん」とした重い空気が漂っていたそうですが、最後のペンキを使って足跡をつける撮影では渋谷だけが「ひとりだけものすごくはしゃいでいた」とのこと。「今日初めてのすばるさんの笑顔キター」と、楽しそうに撮影に挑む姿を描いており、渋谷のテンションの落差が見て取れるレポートとなっていました。

映画公開初日の舞台あいさつで、渋谷は「さっきマネージャーとしゃべってたときに『オレのダメなところ教えてもらっていい？』って（聞いた）。即答で『愛想がない！』って。『決定的に足りてないところは愛想がないです！』と言われました。『ごめん！』って言いました」とコメントしており、本人や周囲も渋谷の問題点は把握しているようです。アイドルとして独自性を貫くのも大事とはいえ、今や全国ドームツアーを行うほど老若男女に人気のある関ジャニ∞の一員として、TPOに合わせた言動をしてほしいもの。

全国65スクリーンで公開された主演映画『味園ユニバース』は、14日～15日の全国週末興行ランキング（興行通信社）で初登場10位という結果に。『ズムサタ』出演時の態度が悪影響となっていなければいいのですが……。