＜アイドル誌チェック!!＞

テレビや映画、舞台といった活躍の場が幅広いのはもちろん、Kis-My-Ft2の派生ユニット・舞祭組のように「歌が下手」なことを逆手にとったり、A.B.C-Zのように今までのジャニーズにはいないアクロバットをメインに据えたパフォーマンスをグループの強みにしたりと、強い個性とマルチな才能が求められるジャニーズアイドル。「アイドル戦国時代」の現代ではファンがアイドルに求められることも多様化していますが、アイドル本人たちは自分の立ち位置をどう考えているでしょうか。「POTATO」2015年4月号（学研パブリッシング）では、Sexy Zoneが改めてアイドルの仕事について言及しています。



「ジャニーズに入る前はね、歌って踊れるカッコいい人がアイドルだと思ってた」と語っているのは松島聡。しかし実際に入ってみると、「トークもできなきゃけないし、ファンからはかわいさを求められることもあったり」と予想外の能力や見せ方を要求され、戸惑うこともあったそう。とはいえ、「この仕事はファンに喜んでもらうことがすべて」と言い切り、自分をアイドルに見せる術を自然に体得したようで、今では名前はわからなくても「ジャニーズの方ですか？」と声をかけられることが多くなったんだとか。日々の努力が“ジャニーズっぽさ”となって松島の魅力を引き立てているのかもしれませんね。

松島同様、中島健人もファンに喜んでもらうことがやりがいだそう。これまでテレビや雑誌の取材でも、「ジャニーズに入る前はモテなかった」「バレンタインも義理チョコのみ」という話を何度も繰り返していますが、「POTATO」でも中学2年生のときに『青春アミーゴ』（山下智久＆亀梨和也）、Hey!Say!JUMP山田涼介といったジャニーズの先輩を見るまでは、鬱屈した日々だったと明かしています。そんな過去を持つ自分がファンの黄色い歓声を浴びるようになったことがよっぽどうれしいようで、「ヤバい、幸せすぎる！　オレなんかを見て『キャー』って言ってくるのはどういう現象!?　って思いながらもうれしいよね」とニマニマ。いまやジャニーズを代表する王子様キャラである中島が「オレなんか」と語っていることも衝撃ですが、ジャニーズの一員となることは人生を激変させるほどのことなのでしょう。

今後のSexy Zoneのあり方を語っているのは、グループのセンターを務める佐藤勝利。「アイドルっていうのは、すべてにおいて完ぺきでいることが仕事なんだと思う」「この仕事をやる上で、自信がないままファンのみんなの前に出るわけにはいかない」と芯の強さが垣間見える発言をしていますが、Sexy Zoneのあるべき姿についても「Sexy Zoneはジャニーズの中でも一番正統派アイドルって言われることが多いから、しっかりそういう王道を突き詰めていくことが務めだなって」と、アイドルとしての覚悟を腹に括っているよう。白いスーツにバラを持ってデビューしたSexy Zoneは、楽曲を含め、グループのイメージや方向性が定まっています。バラエティ番組のレギュラーも複数持っているために「笑い」を求められる場面もありますが、正統派アイドルとのバランスをとり、唯一無二の存在になってほしいですね。

一方で、「アイドルの定義を壊していきたい」と語るのは菊池風磨。元KAT-TUNの赤西仁を思わせる彼のアンニュイな態度は、他のキラキラしたアイドルとは一線を画していますが、菊池自身「もちろんこれまで先輩方が作り上げてきた伝統をきちんと継承するのもオレらの大切な役割だけど、それを壊していくのもオレらの役割だと思う」と新たなアイドル像を模索していることをうかがわせています。「たとえば、オレは（櫻井）翔くんを尊敬しているけど、じゃあ同じようにニュースキャスターをやればいいってわけじゃないでしょ。オレにしかできないことに挑戦したいし、結局それが翔くんをリスペクトしてることの証明になるんだと思う」と熱く語っています。

菊池は「今度、みんなが驚くような革命をどんどん起こしていく予定だから期待してて！」とまとめていましたが、Sexy Zoneは3月15日からはサードアルバム『Sexy Power3』を引っ提げて全国ツアーをスタートさせます。マリウス葉や松島聡を弟グループとして据えた「Sexy Family」体制をいまだ受け入れていないファンも多いですが、成長著しい彼らがどんなパフォーマンスを見せ、どういった革命を起こしていくのか。ファンの期待は膨らむばかりです。