「あれは切なかった」、嵐・二宮和也に映画出演をためらわせたトラウマ

2015.3.28

俳優組は「ジャニタレ」の看板に悩むのよ~



今年6月12日、嵐・二宮和也の映画初単独主演作『青の炎』(2003)のBlu-ray Discが発売されることが決定。 12年越しのBlu-ray発売にあたり、二宮がパーソナリティを務めるラジオ番組『BAY STORM』(bayfm、3月22日放送)で意外なエピソードを語りました。



同作で二宮は、母や妹を守るために義父を殺害してしまう17歳の高校生を好演。難しい役どころでしたが、家族の平和を願いながらも犯罪に手を染めることに葛藤する繊細な演技が評価を受けました。

ラジオで、リスナーからの質問によってBlu-rayの発売を知らされた二宮が「えー!」と驚きのリアクション。「今だから言える撮影のエピソードや、役で悩んだことはありますか?」という質問に対し、「そうそう、あやや(松浦亜弥)とやったやつね。あれは(Blu-rayが)出るんですね~」と感慨深そうにコメントしていました。公開日当日は、初日舞台あいさつ後の打ち上げに参加し、「STBY」と呼ばれる嵐が所属するレコード会社「J Storm」のスタッフと映画を劇場で見ることになったのですが、そこで思いもよらぬ光景を目の当たりにしたのだとか。

「初日の4回目とかぐらい(の上映)かなぁ。3回目とか4回目ぐらいだよね? (その)ときに行ったら……ガラガラでした(笑)。ビックリしたよね。『あれ!?』って言って。これ、2コ前ぐらいであいさつしてるんですよ、なんなら。そのときはね、いーっぱい(お客さんが)いて」

二宮いわく、初日の舞台あいさつでは「こんなにたくさんの人にお集まりいただきまして、ありがとうございます」「こういうことやってるんで、ちょっと見てください。ウッス」などと“俳優さん気取り”でペラペラとしゃべったそう。そして、劇場に入る際は警戒しながら「なにかあったらすぐ扉から出られるように」と端の方の席に座ったところ、騒ぎになるわけでもなく、むしろ客席は“ガラガラ”だったとのこと。

「切なかったね~、あれね。あのとき切なかったね……。あ~れはねぇ、あれからもう怖くて出てなかったんじゃない? 映画(笑)。『ピカンチ』ぐらいまで出て、“もう(嵐としての)5人でいいや”みたいな。いや、今まだ自分がさ、この世界で働いてるからこんなこと言えるよ。これ辞めてたらさ、もうとんでもない傷背負ってるよ、オレ」

と、当時の悔しい気持ちを振り返ります。

客入りが芳しくなかったことについて、「もちろん私の知名度とか、お芝居のね、力とかも及ばず……だったのかもしれないけど」と相当ショックを受けたようですが、「それこそ、まぁ映画の興行収入としては大成はしなかったけども、けっこう同じ世界で働いてる人とかに『あれ良かったね』って言ってくれる人がすごい多くて。なんか本当にね、(監督の)蜷川(幸雄)さんに感謝しなきゃいけないんだろうなぁって」と語っているように、同作に参加したこと自体はいい経験になったと捉えているようです。とはいえ、最後には改めて『青の炎』のBlu-rayについて「オレはもう恐ろしくて見れないね」とつぶやいていたのでした。

ガラガラな劇場を目撃したことで「もう5人でいいや」と本当に映画出演を渋っていたのかは不明ですが、二宮は翌年公開の『ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』に嵐として出演したあと、個人での映画出演は06年公開の『硫黄島からの手紙』まで2年ほどのブランクが空きました。しかし、以降は『大奥』『GANTZ』『プラチナデータ』などに出演。また、今年はHey!Say!JUMP山田涼介主演の映画『暗殺教室』に登場する謎の生物・殺せんせーの声を担当し、12月12日公開の『母と暮せば』で、『男はつらいよ』シリーズなどを手がけた日本映画界の巨匠・山田洋次監督の作品に初出演を果たしています。

初単独主演作でトラウマになってしまうような出来事を経験していた二宮ですが、いまやジャニーズ屈指の演技派俳優としてドラマや映画に引っ張りだこ。『母と暮せば』ではどんな演技を見せてくれるのか、期待が高まりますね。

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コメント

  1. より 2015年03月29日 7:59 PM

    私は深夜のTVで映画「青の炎」を見て俳優二ノ宮くんのファンになりました。いい作品でした

  2. medatanaiより 2015年03月30日 10:54 PM

    なんのかの嵐が好きでニノが好きで。。。。なので一層今度の山田監督!吉永小百合さん!との作品が楽しみ。才能ばかりでなく人知れず努力している人柄を応援したい。

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