6月1日に発売された、NEWS・加藤シゲアキ初の短編集『傘をもたない蟻たちは』（KADOKAWA）が、発売後3日で重版が決定し、6万部を突破するなど好調な売れ行きを見せています。そんな同作について、バンド「ゲスの極み乙女。」のボーカルを務める川谷絵音が、22日にTwitterで「昨日関ジャニ丸山さんにこの小説を頂いたので今日から読みます。ずっと気になってた本」とツイート。関ジャニ∞・丸山隆平から貰ったという『傘をもたない蟻たちは』の写真も添えており、ジャニーズファンの間で大きな注目を集めています。



川谷のツイートでは、どういう経緯で渡されたのかは書かれていませんでしたが、丸山は21日に行われたゲスの極み乙女。のライブ『ゲス乙女集会 vol.4 ～幕張編～』での目撃情報がネット上で飛び交っており、本人も22日付の公式携帯サイト「Johnny's web」での連載「丸の大切な日」で「live行ってきた～♪　楽しかったでゲス」と報告していることから、丸山はこの時に同書を渡したようです。

丸山と加藤の2人はアイドル誌「Myojo」（集英社）で「GIRL FRIENDS」という連載を持っており、プライベートでも飲みに行くなど仲が良いことで知られています。丸山は21日の「丸の大切な日」で、冒頭から『傘をもたない蟻たちは』について「ついに残すところ1話」と、寂しそうな表情の顔文字を付けて報告。「じっくり読むつもりが、読み出したら止まらない！」「あー、彼の文章がたまらなく好きだっ」と思いを爆発させ、もう少しで読み終わってしまうことを惜しんでいました。

また、「Myojo」2013年7月号では、加藤の処女作『ピンクとグレー』（KADOKAWA）に続く2作目『閃光スクランブル』（同）について、丸山が「おもしろかったよ。やっぱり俺の好きな感じや。前作の『ピンクとグレー』もそうやったけど、どっちにも共通して言えるのは、キャラクターが現実世界の中に息づいてるように感じられるのがとてもいいなと。たとえば渋谷でスクランブル交差点を見たら、“あのクライマックスが起きたとこか！”って思わされる。そうできるのって、まさしく文章が持つ力やん」と絶賛しており、もはや丸山はジャニーズ仲間、友人というよりも作家“シゲ先生”のいちファンのように、彼の作品を愛しているのでしょう。

実は丸山、過去には川谷だけでなく番組共演者にも加藤の小説をPRしていました。加藤の3作目『Burn．-バーン-』刊行後の「Myojo」14年6月号で、

丸山「今日『ありえへん∞世界』（※編注：テレビ東京系）の収録やったんやけど、シゲちゃんの本3冊買ってたから、そのうちの1冊をゲストで来てはった俳優の滝藤（賢一）さんに渡してきた。『これ、僕の友人が書いた本なんで、よろしくお願いしますー』って」
加藤「マジっすか。俺は直接面識ないのに、なんかすみません…」
丸山「あと、（錦戸）亮ちゃんにも渡した！」

といったやり取りを展開。丸山はラジオ番組『関ジャニ∞ 村上信五・丸山隆平のレコメン！』（文化放送）に加藤がゲスト出演した際にサイン本をもらったそうですが、それとは別に自分でも本を購入。小説の素晴らしさを世に広めるためなのか、周囲の人に配るという“布教活動”に励んでいるのです。

そんな経緯もあり、今回の川谷のツイートを知った加藤のファンからは「丸ちゃん宣伝ありがとう」「丸ちゃんの布教活動に感激」「素晴らしい宣伝隊長」「（NEWSの）メンバーより宣伝してくれてる」などと、感謝の声が続出しています。

先述の「Myojo」6月号で、加藤に「ひとつだけお願いがあるとしたら、いつか上下巻の作品を読みたいな」と、今後の作品への要望を口にしていた丸山。加藤も上下巻の作品には意欲を見せており、熱心なファン・丸山の願いが叶う日もそう遠くはなさそうです。