映画ライターが選ぶ、印象に残った“有名監督×ジャニーズアイドル主演作”TOP3

2015.12.31

yokokuhandvd

■生田斗真主演『予告犯』
監督:中村義洋
出演:戸田恵梨香 鈴木亮平 濱田岳ほか
6月6日公開

(あらすじ)
インターネットの動画サイトに突如現れた、新聞紙で顔を覆った男。法では裁かれない悪者たちを名指しし、偽装を謝罪しつつも悪びれない食品会社や、面接に来た人を馬鹿にする投稿をした会社員など、社会的悪事を働いた者へ裁きを下していた。次第に「シンブンシ」と呼ばれるようになった彼は、ひとりではなく4人組だった。主犯格であるゲイツ(生田)はなぜこのような予告犯罪をするようになったのか――。

ジャニーズ俳優部の真打ち、生田斗真が登場! 筆者にとっての2015年No.1ジャニーズ映画です。生田は2015年、この『予告犯』と『グラスホッパー』の2本に主演。それぞれ素晴らしい芝居を見せてくれているので、彼の演技力を見るという点では両作品をみて損はありません。

中村義洋監督は、伊坂幸太郎原作の『ゴールデンスランバー』、海堂尊原作の『チーム・バチスタの栄光』など、原作モノを得意とする人。世界観を崩すことなく感情を揺さぶるエンターテインメント映画に仕上げることで、映画ファンからの支持も厚いのです(16年1月30日公開『残穢 -住んではいけない部屋-』も必見)。さらに、錦戸亮主演の『ちょんまげぷりん』、大野智主演『映画 怪物くん』でジャニーズ映画も経験済み。ジャニーズをただカッコよく撮るのではなく、作品にとって必要な芝居を引き出させる監督。楽しみながら映画を撮る人なので、俳優たちのモチベーションも常に高かったはず。

覆面をしていてもどこか悲しげな表情が透けて見える、社会的弱者のゲイツ。注目してほしいのは、「シンブンシ」の4人が浜辺でくつろいでいるラストシーンです。生まれて初めて心から笑えたゲイツ(生田)のナチュラルな表情は、男女問わずドキッとするはず。少なくとも私はハートを撃ち抜かれましたし、永久保存したいとさえ思いました。彼らの行動は褒められるものではないけれど、ゲイツの笑顔はカタルシスとして観客の心に残ったのではないでしょうか。見惚れるほどの美しい笑顔はさすがジャニーズ、と言ってよさそうです。

このほかにも『暗殺教室』『HERO』『図書館戦争 THE LAST MISSION』『母と暮せば』など、ジャニーズ主演の大作が公開された2015年でしたが、「注目の監督との掛け合わせ」という視点でセレクトしました。忘れちゃいけない問題作『ギャラクシー街道』もありましたね……。2016年はすぐに『ピンクとグレー』『猫なんかよんでもこない。』が公開待機中です。映画界に欠かせないジャニーズ俳優、どう料理するかは監督次第。監督の演出に注目しつつみてみるのも面白いですよ。

映画ライターX氏

週の半分は試写や取材相手の出演作を見るなど、映画漬けの日々を送るライター。映画誌・ファッション誌・カルチャー誌で、作品紹介や出演者インタビューなどを担当する。これまでに取材した著名人は数百人。生田斗真や藤ヶ谷太輔ら、ジャニーズアイドルも多数取材している。

コメント

  1. 名無しだJ より 2016年1月2日 11:20 AM

    猫よん(風間くん)もちゃんと入れてくれてありがとうございます。

    - -

    -
コメントをもっと読む

コメントを書く 投稿の利用規約

(コメント掲載に5分ほどかかる場合があります)

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

KAT-TUN その他ジャニーズ 亀梨和也 渋谷すばる 生田斗真 関ジャニ∞ 関連記事