2010年3月末から報道番組『news every.』（日本テレビ系）にキャスターとして出演している、NEWSの小山慶一郎。彼の発言をきっかけに、「ジャニーズ初のキャスターは誰か」という話題で、ネット上のファンが紛糾している。



　小山は、2月22日に放送されたバラエティ『成功の遺伝史～日本が世界に誇る30人～』（同）で、司会のくりぃむしちゅー・上田晋也から、影響を受けた人物を指す“成功の遺伝史”に関する質問を受け、「自分が報道番組の『every.』をやらせてもらうきっかけになった方がいて、その方が“遺伝史”ですね」と発言。嵐・櫻井翔の名前を挙げた上で、「櫻井くんはジャニーズ事務所でたぶん初めて報道番組のキャスターになったと思うんですよ。アドバイスもくれますし」と、同じ局で報道番組のキャスターを担当している櫻井に刺激を受けたことを明かした。

　櫻井は慶應義塾大学経済学部卒業のインテリで、06年10月から『NEWS ZERO』のキャスターに就任。小山にとっては、ジャニーズ事務所でのキャリアだけでなく、日テレ系の“キャスター枠”でも先輩にあたるが、今回の発言に心を痛めたのが、SMAP中居正広のファンだ。

　中居は、1995年10月～2000年12月に情報番組『サンデージャングル』（テレビ朝日系）でスポーツキャスターを担当しており、櫻井よりも前に「キャスター」の道をひらいたとされている。そのため、中居のファンからは「ジャニーズで初めてキャスターしたのは中居正広」「中居正広なくして櫻井くんや小山くんの道はきっとなかった」「初のキャスターは櫻井くんじゃなく中居くんだよ。その事実は曲げられたくない」と、小山の言葉を否定する声が相次いだ。

　一方、中居はあくまでスポーツキャスターだったと主張し、「ニュースキャスターとは違う。一緒にすんな」「小山さんの言ってるニュースキャスターとは種類が違うから間違ってないはず」と、小山の発言を支持するジャニーズファンも。しかし、こうした“小山擁護派”の意見に対して「報道にしろスポーツにしろキャスターの道を切り開いたのは中居くん」という反論もあり、一部中居ファンの考えは揺るがない。中には、キャスター仕事をしていた頃の中居の動画をTwitter上にアップするファンも出るなど、双方の言い分は折り合いがつかない状態になっている。

　ネット上では、これまでにも「ジャニーズ初のキャスターは誰か」が議論されることもあったが、今回ほどの激論には至っていなかった。しかし、SMAPファンの書き込みが過熱した背景には、1月に勃発した“SMAP解散騒動”が影響しているよう。SMAPは独立・分裂危機から一転してグループ活動を継続することとなったが、事務所内での立ち位置は微妙な状態に。ファンは、チーフマネジャー・飯島三智氏とともに独立を望み、事務所に反旗を翻した形の中居らが「冷遇されるのではないか」との不安を抱いている状況だ。

　冷静なファンは一歩引いた目線で「二人とも凄いと思ってる。ただ、事務所の指示か知らないけど中居くんのキャスターがなかったことにされてるのを訂正してるだけ」「今の時期だから、余計に言いたくなっちゃうんだよね。中居くんが、当時嘲られながらも必死に頑張って、認められた姿を見てきたファンは」とツイートしているが、ジャニーズファンからは「解散騒動起きてから一部SMAPファンの暴走激しすぎ」「中居くんはスポーツで翔くんは報道。動きたい気持ちはわかるけどやり方間違ってない？」といったストレートな指摘も出ている。

　昨今のジャニーズタレントは“キャスター”という明確な括りではないものの、TOKIO国分太一が情報番組『白熱ライブビビット』（TBS系）のMCを務めているほか、KAT-TUN中丸雄一も情報番組『シューイチ』（日本テレビ系）にレギュラー出演中。同じくKAT-TUNの亀梨和也は野球経験を生かしてスポーツニュース番組『Going！Sports＆News』（同）のベースボールスペシャルサポーターとして出演しており、それぞれが報道・情報番組で持ち味を発揮している。デリケートな時期だけにSMAP＆中居ファンが複雑な心境になるのも無理はないが、タレントのためにも各自の活躍を温かく見守りたいものだ。