一方、97年版『不機嫌な果実』には、ジャニーズ事務所の先輩で、元・男闘呼組の岡本健一も出演していた。これについて稲垣は、20日発売の「TV LIFE」（学研プラス）で、「97年に放送されたドラマ版には事務所の先輩の岡本健一君が出演していたんですが、僕は昔から岡本君のことを俳優さんとしてもすごく尊敬していて」と、岡本への思いを告白。「当時、ちっちゃい劇場でロバート・アラン・アッカーマン（※）とかの作品をやっている岡本君を見てすごくカッコいいなと思っていたので、『不機嫌な果実』も憧れの気持ちで見ていた印象がありますね」と、過去作品をいち視聴者として楽しんでいたことを明かしている。

　同誌では触れていないものの、稲垣と岡本には不思議な縁も。岡本は『プライベート・レッスン』にゲスト出演していたほか、稲垣が01年8月に公務執行妨害と道路交通法違反（駐車禁止）で現行犯逮捕される事件を起こした影響で翌年1月上演の舞台『嵐が丘』を降板した際、稲垣の代役を務めたのが岡本だったのだ。

　このように不思議な縁が重なっている作品だけに、稲垣も『不機嫌な果実』に意欲的なのかもしれない。近年ではあまり見ることのできなかったセクシーな稲垣に出会うことができそうだ。

※アメリカの名演出家。岡本が主演した舞台『蜘蛛女のキス』を担当。