■作品の評価

　俳句の夏井いつき先生は、「この句は、ちょっといいところもあるんです」と優しい反応。“水浅葱色”を二階堂が知っていたことや、「園児と紫陽花が同じような色だ」という詩的な把握ができている点を、「今までの中でかなり真っ当にいいと思います！」と評価。

　しかし、同時に「凡人的発想が根っこに残っているんです」という指摘も。“紫陽花”という季語の中には、「雨」や「傘」という梅雨に関する言葉が含まれていると思った方がいいと解説し、「傘差す」という表現をバッサリ削除。これらの点から、夏井先生が手直しした句は「水浅葱いろの　園児と　紫陽花と」。印象的な“水浅葱”を最初に持っていき、色の名前であることをわかりやすくするため「いろ」を付け足した。

■結果

　久々の挑戦だったが、「凡人」3位と半端な成績となってしまった二階堂。しかし、挑戦者の田中要次に対し「要次さんも（作品に）自信あるんですね？」と話しかけ、田中が出演するドラマ『HERO』（2001年、14年）での名台詞「あるよ」を引き出し、「お前、いまエエ振りしたな」と浜田に褒められる場面も。俳句の才能は“凡人”でも、バラエティ力の向上は目覚しいようだ。

＊＊＊『プレバト!!』とは……複数の芸能人・著名人が特定のテーマにそって、俳句や生け花、水彩画などの才能を競う番組。毎週20％に迫る高視聴率を記録している同番組には、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Zなどのジャニーズアイドルも出演しており、多彩な才能を発揮し（または発揮できず）、番組を盛り上げている。

　この番組では評価の基準として、「才能アリ」「凡人」「才能ナシ」と3つのランクが設けられ、その道のプロが作品をジャッジする。また、「才能アリ」の評価を受けた中でも特に優れた成績を残した人は、「特待生」へと“昇格”する。「特待生」はさらに「5級～1級」「名人」そして最高位の「師範」と細かく分けられ、スキルアップを目指している。