そして、最大のサプライズ告白はラスト1分で誠の口から発せられた。樹に容疑がかかっている殺人事件について、「本当はオレが犯人なんだ」と仰天の告白が飛び出したのだ。誠が殺人を犯した経緯は明らかになっていないが、どうやら誠は犯行後に凶器となったナイフを屋根裏に隠したらしい。だが、警察が家宅捜索する前に樹がそれを見つけ、持ち去ったようだ。CM前の「ラスト1分！　衝撃度200％の告白！」のあおり文句を裏切らない展開に、視聴者も大盛り上がり。「誠は殺人を告白する事で衣香を出ていけないようにしたいのかな？」「実は衣香が犯人だと予想してたの。全然ハズレでした」「浮気、インサイダー取引、殺人まで、悪い事はすべて誠さんがしました……で終わるの？」など、さまざまな感想が続々とネット上に書き込まれた。

　今井演じる樹は今回、ついに衣香をめぐって誠と“直接対決”を果たした。堂々と西條家を訪れ、庭で涼んでいた誠に、「突然お邪魔してすみません。西條誠さんに会いに来ました」と声を掛けた樹。誠が犯した不正の証拠となるメールをコピーしたUSBメモリーを彼に返し、「これを持ったまま衣香さんを奪うのはフェアじゃないと思った」と宣言。続けて、自分は翌日福井に発つつもりであり、一緒に来るかどうかは衣香の選択に任せていると告げたのだった。父のかたきである誠を、ぐっと力のこもったまなざしで正面から見据え、終始怒りを抑えたような表情を浮かべていた樹の姿に、視聴者からも「樹くん、しびれるな～。さあどうする衣香」「パパの弱みを使わない樹さんカッコいい」などの歓声が上がっていた。一方で、誠をはじめ登場人物たちが夏の服装をしている中、樹だけが黒のロングコートを着用していることについて、「なんでそんな暑そうな格好をしてるのか、ずっと気になってる」とツッコミもあった。

　ドラマのラストに流れる「樹の名言コーナー」は今回、「衣香と一緒なら一生殺人犯の汚名をきてもかまわない」という樹の覚悟を示したセリフだったが、その背景となったのは樹が海岸で貝殻を手に優しくほほ笑む光景。これにはファンも、「最後のほほ笑みなに？」「貝殻拾ってほほ笑む樹くんというか、今井さんかわい過ぎる」といった具合に大いに盛り上がった。

　次回、いよいよ最終回を迎えるが、「こんなに話をまとめなくても、回数増やしてじっくりやって欲しい」「樹くんが見られなくなるってだけで泣けます」など、早くもドラマの終結を悲しむ声が少なくない。最終回には、もうひとつ予想外の山場がありそうだが、果たしてどんな結末を迎えるのか、注目が集まる。