■作品の評価

　料理研究家の土井善晴先生は、宮田の盛り付けを見て「まあ、普通じゃないですか」とひとこと。「あんまり涼やかさを感じないですね。軽みに欠けるというか、重い」と、具材をたっぷりと盛ってしまったことが裏目に出てしまったようだ。今回のお題は、夏野菜が持つ清涼感のある瑞々しさをどう引き出すかが、重要な査定ポイント。宮田は、清涼感を生かせずに、具材を皿いっぱいに盛り付けてしまったため、“暑苦しい”印象の冷やし中華にしてしまった。

　土井先生が作ったお手本の冷やし中華は、大皿に余白を作って盛られており、涼やかな印象。余白があることにより、ゴーヤやトマトなどの夏野菜を前面に押し出した一皿となった。1年で最も野菜がおいしい季節だからこそ、「夏野菜を引き立たせた盛り付けが正解」ということだった。

■結果

　評価をしたあと、誰が盛りつけたかを知った土井先生は、ほほ笑みながらも「おっ宮田くん。自分が食べたいものを盛った感じ」とバッサリ。その言葉通り、宮田は盛り付けながら「今すぐ食べたいですもん、ボク」と語っており、土井先生も「彼は、お腹空いててんな」と苦笑していた。おもてなしの心よりも“食い意地”が出てしまった宮田の盛り付けは、彼の素直な性格が現れた、というところだろうか。

＊＊＊『プレバト!!』とは……複数の芸能人・著名人が特定のテーマにそって、俳句や生け花、水彩画などの才能を競う番組。毎週20％に迫る高視聴率を記録している同番組には、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、A.B.C-Zなどのジャニーズアイドルも出演しており、多彩な才能を発揮し（または発揮できず）、番組を盛り上げている。

　この番組では評価の基準として、「才能アリ」「凡人」「才能ナシ」と3つのランクが設けられ、その道のプロが作品をジャッジする。また、「才能アリ」の評価を受けた中でも特に優れた成績を残した人は、「特待生」へと“昇格”する。「特待生」はさらに「5級～1級」「名人」そして最高位の「師範」と細かく分けられ、スキルアップを目指している。