継続的に購買をすることが目的のようだが、タキツバのデビュー日である9月11日にオリコンランキング入りを目指しているというファンの声もあり、今まさに活動が活発になっている。しかし、すでに店頭では在庫切れになっている店舗も多いようで、ダウンロードサイトでの購入やラジオへのリクエスト、さらにタキツバの所属レコード会社であるエイベックスへの再生産依頼をしているというファンもいる。今できる方法で、タキツバの背中を押そうとする行動力のあるファンが多いようだ。

　ネット上では、「会社帰りに『愛はタカラモノ』買ってきた。これは『タキツバ聞いてね』ってお友達に渡す予定！」「普段は同じCDを何枚も買うことはしないけど……いてもたってもいられずにポチってきた！」「『ファンは待ってます』ってことをどんな形でもいいから伝えたい。タキツバやスタッフさんに気持ちが伝わりますように！」と、CDの購入報告や前向きなコメントが見られるようになり、落ち込んでいたファンの気持ちが変わってきていることが見て取れる。

　このような購買活動といえば、SMAPファンがCDシングル「世界に一つだけの花」（03年）を買い求めた件が記憶に新しい。これは16年に突如巻き起こった「SMAP解散・分裂騒動」を受け、“解散撤回”の願いを込めてファンがCDを買い求めたというもの。同曲はグループ史上最も売れたシングルであり、購買活動が起こる前すでに250万枚を売り上げていた大ヒット作。しかし、ここから売り上げ枚数300万枚を目指し、「『世界に一つだけの花』購買運動」が始まったのだ。

　結果的に、SMAPのデビュー日である9月9日には累計出荷枚数が300万枚を突破し、日本レコード協会がトリプルミリオン作品に認定。さらに、16年12月8日付オリコンデイリーCDシングルランキングで300.8万枚を記録したことが発表された。これはさまざまなメディアでも伝えられ、ファンのみならず一般層までもが知る大記録に。この購買活動は現在も続いており、「世界に一つだけの花」がオリコンランキングの上位にランクインすることも珍しくなくなっている。

　「愛はタカラモノ購買キャンペーン」が今後どこまで盛り上がりを見せるかはわからないが、少なくともタキツバファンの気持ちはひとつになりつつあるよう。再び2人そろった姿が見られる日まで、彼らを応援し続けたい。