『ごめん、愛してる』最終回、主演・TOKIO長瀬智也の切ない演技に「ハマリ役だった」と絶賛の声!

2017.9.19

 余命わずかなことを悟った律が、凜華のスマートフォンから自分の写真をすべて消去してしまったシーンも、「あまりにも悲しい」と話題を集めた。律は余命3カ月と告げられた時から、日々の記録を動画として自分のスマホに撮りためていたが、これも全削除してしまった。生きている者の立場としては、愛する人が死んだ後にも見返すことができる写真や動画はいくらあってもいいと思うが、「自分のことなど忘れ去ったほうが幸せになれる」とでも言うように、律はかたくなに自分が生きた痕跡を消し去ろうとした。

 凜華は律の心情を察して、「そんなふうに考えなくてもいい」と事前に諭していた。律が自分を悲しませまいとして身を隠したことはわかっていると伝えた凜華は、「大丈夫だよ、律。私はボケチンだからすぐ忘れちゃう。あなたが死んだらきっと1カ月は泣く」「でも、半年もしたらいつものボケチンに戻るから」と伝えていたのだ。ずっとうなだれてどこかの地面を見ていた律も、「あなたを1人で逝かせたくない。一緒にいさせて」との魂の叫びに思わず心を動かされ、振り向いて彼女を抱きしめた。

 しかしその後、律は前述の通りスマホの動画や画像を消し、母の指輪を海に投げ捨てた。彼はあくまでもフェードアウトするかのようにこの世を去り、サトルに提供する心臓以外には何も残さないと固く心に決めていたのだ。だが、律は最後にその決意を一度だけ破った。浜辺から凜華に電話をかけ、「ごめん、愛してる」と一言告げたのだ。写真や動画は残さなかったが、いつまでも残る愛の告白を彼女の心の中に残した律。凜華の思いが律に届いてよかったと受け取る人もあれば、逆に残酷だと感じる人もいるだろう。ただ、捨て子であることにずっと引け目を感じ、感情を抑制して生きてきた彼が、死を目前にして自分の感情に素直になれたという結末は、ある意味でハッピーエンドなのかもしれない。

 本作は、長瀬にとって20年ぶりの本格ラブストーリーとして注目を集めたが、普段の彼とはまったく違う抑制された演技で複雑な過去を持つ主人公を演じきった。その演技に、ジャニーズファンのみならずドラマファンからの評判も上々で、「他にこんな役できる同世代の俳優いる? ってくらいハマリ役だった。あんなに男らしい役をドラマで見たのは久しぶりだった」「長瀬くん演じる律は、深い愛情と優しさをもった人だった」「年齢とキャリアを重ねた事で格段に演技の幅が広がった事を実感した」「繊細で不器用で常に孤独と戦いつつも、愛に溢れてて死ぬ間際まで周りに優しくて、時々色っぽく男らしさを見せる律は、長瀬くんだからこそ演じられた役だったんじゃないかなって思う。微妙な感情の揺れ動きを丁寧に演じててさすがだなって思った」など、役者としての新たな一面を見せてくれたことについて称える声が多かった。

 次に役者・長瀬智也としてファンの前に登場する時にはどんな顔を見せてくれるのか、今から期待が高まる。

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