“家庭と仕事の両立”という、正解のない問題に取り組んだ今作。ラストシーンに登場した、これまで司が積み重ねてきた日々が詰め込まれた長いスピーチは、ドラマ公式Twitterによると「台本にして10ページ、12分間の長台詞、長回しで撮影」したものだとか。ネット上では「長い台詞なのに、スッと心に入ってきた」「セリフって感じがしなかった。つかポンが一生懸命話し、さーやが感動している表情もリアル」「ウチの錦戸は仕事ができすぎる！」など、感動の声が多数寄せられた。これまでも俳優として高評価を得ている錦戸が、司らしい拙さや、ひたむきさと優しさを滲ませて、この長台詞を演じ切り、視聴者の心を打ったようだ。

　一方、薮演じる司の後輩・田所陽介は、司の姉のみどり（江口のりこ）と交際中だったが、司と沙也加の子どもの誕生に感動し、ついにみどりへプロポーズ。ドラマ開始当初はチャラついたイヤミな後輩役がハマっていた薮だが、「オレたちにも、こんな赤ちゃん来てくれたらなって」と微笑む田所のまっすぐな愛情を、しっかりと演じきっていた。そして最後には、抜群のスタイルを生かしたタキシードでの結婚式シーンまで。ファンからは、「田所くんの結婚式最高すぎ。隣に立ちたい！」「田所くん、最初の頃と比べてすっかり成長したなぁ。いい奥さんと出会えて、雰囲気も柔らかくなってよかった」「まさか、プロポーズと結婚式が見れると思わなかった。薮くんにステキな役をありがとう！」と、薮の好演と、田所のハッピーエンドを喜ぶ声も上がっていた。

　以前より定評のある“泣きの芝居”を、毎週しっかりと見せつけた錦戸と、久々の連続ドラマレギュラーで、“イヤな後輩”という憎まれ役を堂々と演じきった薮。このドラマを通じ、2人の魅力に改めて気づいた視聴者も多かったようだ。俳優としての2人の活躍を、今後も期待したい。