＜ジャニタレドラマ・ネットの声＞

■『シェアハウスの恋人』（日本テレビ、毎週水曜午後10時～）平均視聴率11.6％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）

Hey!Say!JUMPの中島裕翔が出演するドラマ『シェアハウスの恋人』が16日から放送スタートしました。中島の連続ドラマ出演は、昨年１～3月に放映された『理想の息子』（同）以来、1年ぶりとなります。

主人公は、30歳のOL・津山汐（水川あさみ）。仲のいい友人や彼氏はおらず、孤独を感じながら1人で暮らす汐は「自分を変えたい」と思う日々を過ごしていました。ある日、汐は左遷された勤務先の近くで見つけたシェアハウスに惹かれ、そこに住むことに。そこで一緒に暮らすのは「宇宙人」を名乗る、風変わりな川木辰平（大泉洋）。さらにひょんなことから、汐の行きつけだったコンビニの元店員で、ホームレスの櫻井雪哉（谷原章介）も加わり……。タイトルに「恋人」とあるだけに、今後の男女3人の恋模様が気になるラブコメディーです。

中島が演じるのは、シェアハウスに住むことに反対する汐の弟・凪。「男も住んでるよね？」「こんなところにいたらますます結婚できなくなる」などとおせっかいを言い、汐にも煙たがられるほど姉のことを心配している弟。シスコン気味にも感じられますが、大学生で、綿野カオルというガールフレンド（川口春名）もいます。

中島は、凪というキャラクターについて「すごく真面目な子なんですよね。いつも一番に姉・汐のことを心配しちゃう超イイ弟で（笑）」「細かい性格ではあるんですけど、視聴者のみなさんに“こんな弟がいたらいいなー”って思われるように演じていきたいなって思ってます」「初の大学生役についてはちょっと大人っぽくしていかなきゃって。だから髪の毛を長くしたり、口調も子供っぽくならないように心がけているんですけど……正直、まだ試行錯誤してます（笑）」（「QLAP！」2月号／音楽と人）と、役づくりに励んでいる様子がうかがえます。

姉思い顔も見せる一方、アプローチが激しいカオルに対し、戸惑った表情で「大学の中でベタベタするのやめない？」と言ったり、キスをせがむカオルから顔を遠ざけたりする演技は、前作『理想の息子』で演じたマザコン高校生に比べ、確かに“大人っぽさ”が増しているかもしれません。

初回のハイライトは、汐が以前から気になる存在だった櫻井の、ある事実が発覚するところ。カオルが以前ピアノを教えていた子ども・櫻井空知（君野夢真）が突然現れ、生き別れた父との再会を熱望、その父は櫻井だった、という場面です。そして最後のシーンで、櫻井が寝ている辰平にキス。櫻井は同性愛者なのかといったことも含め、今後の3人の共同生活や恋の行方が気になる物語となっています。

初回の視聴率は11.6％。前回同枠だった武井咲主演の『東京全力少女』初回の9.0％と比べるとまずまずでしょうか。ネットでは、「次週から一桁落ちでしょうな」と、低視聴率を危惧する声もありました。「トレンディードラマみたい」「キャストが地味すぎ」といった意見やシェアハウス自体に難色を示すなど、良い反応はあまりありません。

中島の役どころは、ガールフレンドの元教え子の父が櫻井だった、という展開はあったものの、ストーリーを左右するほどの重要な役どころではない“外野”であったといえます。ネットでは「水川あさみの弟いらないなあ。谷原の子どもとつなげるなら川口春奈が水川の妹役でそちらと知り合いでいいのに」という、役自体が不要であるという声も。中島も“大人っぽい”役づくりをするなど意気込んでいるので、2話以降は中島の役がメインストーリーに食い込み、もっと活躍する場面を望みたいものです。