7月からスタートする深夜ドラマ『アゲイン!!』（TBS系）で初主演を務めることが発表された、ジャニーズWEST・藤井流星。映画化もされた人気マンガ『モテキ』（講談社）の作者・久保ミツロウ氏の同名作品が原作で、単行本全12巻が累計130万部を売り上げている人気作です。藤井といえば、4月24日発売の「週刊文春」（文藝春秋）で、未成年飲酒＆喫煙や女性に対する性行為強要疑惑を報じられていました。過去の話とはいえグループの出ばなをくじかせる形となった藤井。その後しばらくソロ活動は“干される”状態になるのかと思われていましたが、ドラマ初主演が決まったということは、事務所としての処分は厳しいものではなかったようです。



実は最近の若手ジャニーズでは、藤井以外にもスキャンダルや良からぬウワサが出たにもかかわらず、以前からは考えられない“出世”を果たすタレントが増えています。例えば、昨年11月にネット上で飲酒疑惑が持ち上がった18歳のジャニーズJr.の小林瑞生は、ファンの間でも「退所するのではないか」と心配されていたものの、現在でも活動を続けている一人。Jr.内のバンドユニット「Question？」のメンバーだった淀川由浩、藤家和依、伊郷アクンらが2012～13年にかけて続々と事務所を退所した関係で、現在はバンドユニットが確立されていない状態。ところが、最近の『ザ少年倶楽部』（NHK BSプレミアム）では、ギター担当の小川優らと一緒に小林がベースを担当しており、バックダンサーで踊っているときよりも、カメラにアップで映る回数が増えてきています。小林はドラムも得意だそうで、今後は「楽器担当」としても、Jr.内での活動の幅が広がりそうな予感です。

また、今年2月にJr.の田島将吾や林一平らがエスカレーターの手すりに跨って“悪ノリ”していたことが発覚した際、現場に居合わせたといわれている高橋海人と松田元太も“お咎め”はなく、順調に活動中。昨年末から猛烈なプッシュが始まった高橋は、5月7日放送の『ザ少年倶楽部』で、関西ジャニーズJr.で人気を誇る平野紫耀＆永瀬廉とともに「愛は味方さ」を披露。昨年6月に入所し、活動期間は1年足らずですが、Jr.100人の中から一番を決める『ファイト！YOUたち～ジャニーズJr. NO.1決定戦』（TBS系、5月17日放送）でもファイナリスト5人に残りました。

松田も3月のSexy Zoneのコンサートや4～6月の『Live House ジャニーズ銀座 2014』（東京・シアタークリエ）公演の出演者発表時にも名前がなかったことから、一時的に退所のウワサが話題になりましたが、こちらも異例の高待遇に。5月5日、Sexy Zoneコンサートの横浜アリーナ公演にて、同グループの松島聡とJr.の松田＆松倉海斗が3人組の派生ユニット「Sexy 松（ショウ）」として活動を始めることが発表されたのです。このように、エスカレーター事件ではマナー違反行為こそ目撃されていないものの、現場に同席していた2人が、着々と好ポジションを掴んでいます。

一方、現在Jr.ファンの間で疑惑が持ち上がっているのは、マリウス葉、岩橋玄樹とともにSexy Zone派生ユニット「Sexy Boyz」に加入した神宮寺勇太。先のSexy Zoneの横浜公演で「一般の友達にチケットをあげた」という説が浮上し、遅ればせながら26日頃からTwitterを中心に大騒ぎになりました。こちらはガセだという説が濃厚になり、真偽は不明のままに事態が沈静化しつつありますが、神宮寺は現在の東京Jr.の中でも勢いのある一人だけに、今後の言動には気をつけてもらいたいものです。

通常、一度でも怪しい疑惑が浮上した危険な人材は降格処分になりそうなものですが、最近のジャニーズ事務所では、あえてチャンスの場を与えているのかもしれません。藤井の場合は衝撃的なスキャンダルだっただけにマイナスイメージがついてしまったことは確か。今回の初主演ドラマで、名誉挽回してほしいですね。