＜アイドル誌チェック!!＞

「Myojo」2014年8月号、これから本格的に夏を迎えるとあって、季節感あふれるグラビアショットがめじろ押しです。表紙にも登場したHey!Say!JUMPは、「ガキんちょだったあの日にタイムスリップ」をテーマに、半そで半ズボン＋キャップという小学生男児ファッションで童心に戻って、お絵かきや外遊びをしています。知念侑李や有岡大貴、岡本圭人、山田涼介は童顔＆小柄な体型ということでそれほど違和感を覚えませんが、高木雄也、藪宏太、八乙女光といった年長組は長身ということもあって、違和感だらけのグラビアに。一般的には「かわいらしい」というイメージが強いHey!Say!JUMPですが、いざ子どもっぽい服を着てみると、実は大人の男らしさを身につけていることがわかる、逆説的な企画でした。



夏のアイドル誌のだいご味、浴衣姿を披露しているのはKis-My-Ft2。ベージュ色の浴衣に薄青の帯を締めて、やわらかさの中にキリッした雰囲気を漂わせている藤ヶ谷太輔、ドクロ柄が入ったインパクトの強い浴衣を着こなしている二階堂高嗣、濃いグレーの浴衣に黒と青の二色の帯でアクセントをつけ、すっきり着こなしている横尾渉と、普段の洋服やアイドル衣装とはまったく違う色気を醸し出しています。

アイドル誌で浴衣グラビアとセットになるのは、「浴衣を着ている女性」に関する質問やエピソード。Kis-My-Ft2のメンバーも好きなタイプなどを語っています。「青地に藤色の柄がはいったのなんて大人っぽくて目が行くかも。といいつつも、かわいい浴衣も嫌いじゃないんだ」とデレデレ気味に話しているのは、千賀健永。結局なんでもいいのかと思いきや、「ただひとつだけ、無地はガチすぎてイヤかもね」とよくわからないこだわりを持っていました。浴衣女性には、華やかさを求めているということでしょうか？

玉森裕太が“小学校のときに、好きな女の子と夏祭りに行こうと約束したこと自体を忘れ、当日に浴衣姿の彼女を見て思い出し、水飴を買ってご機嫌取りをした”という甘酸っぱい思い出を話しているそばで、ひとり己の道を突き進むのは横尾。KAT-TUN亀梨和也の部屋に遊びにいったときに、浴衣を部屋着にしている姿に感化され、それ以来、横尾も部屋着として浴衣を採用しているそう。

以前、トーク番組で自宅のおしゃれすぎるキッチンを公開した亀梨ですが、浴衣を部屋着にしているなんて、どこまでもオシャレ。非日常感を味わうために、都内の高級ホテルに一人で泊まる男はやることが違います！　が、亀梨に感化された横尾も、これまた他人とは一味違います。「今はレディースの浴衣を新しく部屋着にしようかと思ってる。男物って、色が地味なやつばかりだからさ」と、“あわ～い色”の女物浴衣を物色しているのだとか！　細やかな気遣いから「キスマイのお母さん」とメンバーに呼ばれている横尾、そんなところまで女性的になっていくことにファンも心配が募るばかりです。

デビュー組に負けじと、ジャニーズJr.の面々もさわやかな笑顔で誌面を飾っています。森田美勇人と安井謙太郎は庭先で水の掛け合いっこ、ジェシーは水面に浮かぶボートを漕ぎ、岸優太は焼きとうもろこしを片手に笑顔、金内柊真と向井康二は遊具の上で花火を楽しむなど、清涼感あふれるグラビアが12ページも！　ところがそんな涼しげなページから一転、読者を不安のどん底に落としたのが、Jr.たちによる「未来絵日記2014SUMMER」。タイトル通り、この夏に体験したいことをJr.たちがイラストで表しているのですが、そろいもそろって恐ろしいほどに絵心がないうえに、寒色が多い配色ゆえにものすごくさみしげな絵に仕上がっています。

森本慎太郎は“海辺で友達とバーベキューをしながらサーフィンを楽しむ”という絵なのですが、森本の画力では海面の波を表現できなかったようで、“青のオーラをまとう人らしきもの”といった完成形に。萩谷慧悟は“八丈島の海に潜って海中写真を撮っている”という設定ですが、一面の海の絵で、人らしきものがものすごく小さく横たわっているので、事故か殺人現場のような絵に。安井は、画用紙を2分割し、右側には海を楽しんでいる絵を描いたようなのですが、青い地面からだいぶ離れて人がジャンプしているような絵、赤い葉っぱのような物体と緑の球体が書かれているのですが、どういうシチュエーションなのかまったくわからないために見る者を不安にさせます。さらに画面左側には、人の周りにたくさんの四角形が敷き詰められていて怖すぎる絵！　これは安井によると、「浴衣を着て夏祭りに行ってるとこ!!」だそう。四角形は屋台を表しているらしいのですが、説明がなければ理解不能。

ジャニーズには、SMAP草なぎ剛やNEWS手越祐也ら、「ヤバすぎる画力の持ち主」がいますが、彼らは“笑える下手さ”。今回のJr.たちは、せめて「笑えるレベルの下手さ」までレベルアップしてほしいものです。