＜アイドル誌チェック!!＞

「ポポロ」2014年11月号（麻布台出版）は、9月24日で結成7周年を迎えたHey!Say!JUMPを大特集しています。メンバー全員による座談会では、「いちばんSEXYになった人」「いちばんキャラが変わった人」といった7つのテーマに分け、メンバーの成長を分析し合っています。



Hey!Say!JUMPの仲の良さはファンにも知られているところですが、そんな中で「いちばん謎めいた人」に満場一致で選ばれたのは、伊野尾慧。「テキトーイケメン」の異名を持ち、PVのメイキング中にひらめいたままに「続きはウェブで～」と言い放つなど、発言の無責任さは天下一品。そんな彼に戸惑っているのはファンだけではなく、「いまだに言ってることがわからないんだもん」（山田涼介）、「なんか会話が成立しているのかどうか、よくわからないときがある（笑）」（岡本圭人）とメンバーも困惑しているよう。

その伊野尾を上回る勢いでメンバーがコントロール不可だと話すのは、『水球ヤンキース』（フジテレビ系）での好演も記憶に新しい中島裕翔です。座談会では「いちばん大人になった人」「いちばんキャラが変わった人」「いちばんおしゃべりになった人」「いちばんおもしろくなった人」と7テーマ中4テーマを総ナメ。藪宏太が「昔の裕翔って『孤高のプリンス』っていうイメージだったんだけどね」と話すように、Jr.時代からドラマに出演し、ジャニーズのエリート街道まっしぐら。途中センターの立ち位置を山田に奪われてからは、表情に落ちる翳りが色気となり、近づきがたい美少年として君臨していました。しかし、昨今ではコンサート中でモノマネを披露したり、MCでも「ホントいらんことまで言うようになったし（笑）」（有岡大貴）と、誰も中島暴走列車を止められないよう。その変貌ぶりがあったから、『水球ヤンキース』での金髪ヤンキー役という昔では考えられない役柄をモノにできたのかもしれません。

しかし、Hey!Say!JUMPのグループ芸は最後まで光ります。半分以上のテーマで選出されたことに中島本人が「また俺かよ～！　もうMVPになっちゃうじゃん」と謙遜したところ、

高木「そう、MPVだよ！」
知念「雄也、かんでるよ」
藪「あと、MVPね！」
高木「そ、MVP（汗）」

と高木雄也のボケが爆発。今回の座談会でも「いちばんかわいくなった人」に選ばれた高木ですが、彼がかわいく見えるのはメンバーの的確なツッコミがあるからかも？

今号の読み物ページには、異色の企画「編集長代理コンテスト」があります。ジャニーズアイドルたちが「ポポロ」の編集長になったつもりで、ユニークな誌面企画を提案。A.B.C-Z河合郁人は「Kis-My-Ft2 vs Sexy Zone超深座談会」を企画。「ジャニーズとは？」を語り合う座談会で、ポイントは「意外な座談会で注目！　司会はキスマイ横尾渉。あの横尾に、どうセクゾンがからむかが見どころ」。たしかに毛色の違うグループですからぜひ読みたいものですが、河合の企画書によると写真は海パンで、全員が海でジャンプとのこと。シリアスな座談会のそばに、陽気な写真がある不思議なページになりそうです。

度肝を抜かれたのは、Jr.宮近海斗の企画「NEWブサイク」。これはA.B.C-Z河合・塚田僚一、濱田崇裕、宮近といった「イケメンとは言われないメンバー」を集めて、「おもしろさをとことんアピール！」するのが狙いで、Kis-My-Ft2の派生グループ「舞祭組」を意識したよう。たしかにメンバーを見ると正統派美男子ではないですが、Jr.の宮近が先輩たちを堂々と「イケメンとは言われないメンバー」と言い切るところに、ジャニーズの新世代勢力を見たような……。そしてこの「編集長代理コンテスト」、読者投票により1位を獲った企画が実際に誌面を飾ります。宮近の企画が1位になった場合、先輩方にどうツッコまれるのか……。見たい人は1票を投じてみては？