昨年2月からEXシアターで定期的に公演が行われている、ジャニーズJr.のコンサート『ガムシャラJ'sParty!!』。2月は19日～21日にかけて計4公演が行われ、19日・20日は通常通り公演が行われたようですが、昼と夜の2公演が行われた最終日の21日は、ファンの応援グッズであるうちわの使用が禁止されるという異例の事態となりました。



参加したファンによると、21日の昼公演の開演前に、スタッフから「うちわでステージが見えないとの声があった」として「うちわ禁止とさせていただきます」というアナウンスがあったそう。ファンによると、スタンディングの観客だけでなく指定席の人もうちわ使用がNGとされ、ペンライトや手振りで参加する形になっていたとのことです。

ジャニーズファンにとって、うちわはお目当てのタレントに自身の存在をアピールできる必須アイテム。ネット上には、一部のファンの「うちわ禁止なら事前に言ってほしかった」という苦情が見受けられたものの、今回のコンサートはバンド形式で行われたこともあり、ファンは両手を上げて盛り上がったり、曲によっては出演者と一緒にヘッドバンギングしたり、これまでにはない盛り上がりを見せていたとか。参加者からは「ペンラと手振りで盛り上がってた」「うちわなしの方が楽しい」「視界良好」「会場が一体になってた」「相乗効果で熱いライブだった」などと感想が上がり、意外に“うちわなし”のコンサートは好評。一方、指定席の人はスタンディングの盛り上がりに比べて「置いてけぼりにされた」と感じた人もいたようですが、夜公演ともにうちわをめぐった大きなトラブルもなく、コンサートは終了したとのこと。

『ガムシャラ』の中心メンバーとなっているJr.の安井謙太郎は、公演内で「嫌われると思った」と不安な気持ちでステージに立ったことを吐露していたそうで、森田美勇人も「せっかく（うちわを）作ってくれたのにごめんね」とファンの気持ちを汲んでフォローしていたとか。とはいえ、今回のルール変更は本当にファンからのクレームが原因なのかと疑問を持つ人も。前日の20日にはジャニー喜多川社長が見に来ていたため、ジャニー社長の一言で「うちわなし」が決まったのか、出演者が特定のファンにファンサービスをしたのが原因ではないか、との推測がネット上に書き込まれるなど、ファンの動揺は収まっていません。

実は『ガムシャラ』に関しては、昨夏に『ガムシャラSexy夏祭り!!』として公演が行われた際にもうちわのトラブルが話題になっていました。ジャニーズファンのTwitterユーザーが昨年8月5日の公演で、最前列でうちわを3つ並べて持っていたファンが「係員に強制退場させられていた」とツイート。また、その前日の『ザ少年倶楽部』（BSプレミアム）の収録では、noon boyz・真田佑馬らが客席のファンに「うちわ1枚にしてください」などと呼びかけていたそうです。

その後、8月11日配信の「ジャニーズJr.メール伝言板」（会員向けメールマガジン）でも「うちわの使用について」という注意書きがあり、『少年倶楽部』収録時に「うちわを複数枚使用」「うちわを複数枚繋げて使用」「うちわで顔を隠す人」に対して、これらのマナーが守れない場合は「今後、うちわが使用禁止となります。うちわは【1人1枚まで】とさせていただきます」と警告していたのです。ここのところ事務所側がファンのマナーに敏感になっていることもあって、今回の『ガムシャラ』での「うちわ禁止」を機に「そのうち『少クラ』もうちわ禁止になってしまうのでは」といった心配する声も。

『ガムシャラ』のようなJr.のコンサートや『少年倶楽部』で本格的にうちわが禁止となった場合は今よりも大騒動になることが予想されますが、主催者側が観客の安全を優先するのは仕方のないこと。はたして、3月30日～4月2日に開催予定の『ガムシャラ J's Party!! Vol.9～春休みコンサート～』では、うちわの使用が解禁となるのでしょうか？