8月23日まで行われる『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION』の公式応援サポーターとして誕生した、ジャニーズJr.の新ユニット「Mr.King vs Mr.Prince」（以下、キンプリ）。「Mr.King」に属する平野紫耀、永瀬廉、高橋海人と、「Mr.Prince」の岩橋玄樹、神宮寺勇太、岸優太の6人によるユニットだが、6月に結成が発表された当時からファンの間では賛否が分かれていた。



というのも、平野は「KinKan」、永瀬は「なにわ皇子」、神宮寺と岩橋は「Sexy Boyz」、とそれぞれがJr.内の別グループに所属しており、キンプリは各グループの人気者を寄せ集めた格好に。もともとのグループでのデビューを期待していたファンの胸中は複雑で、キンプリの存在そのものが議論を呼んでいたのだ。

結成当時は期間限定のユニットと説明されていたものの、メンバーは雑誌などで「この6人でデビューできたらうれしい」（平野）、「正直、このグループでデビューしたい」（神宮寺）と意欲的な姿勢を見せている。過去には期間限定ユニット「Hey!Say!7」からメンバーを増やし、なし崩し的にデビューしたHey!Say!JUMPという事例もあるだけに、ファンはその動向を注意深く見守ってきた。

そんな中で、8月20日に最終公演を迎えた、ジャニーズJr.出演のコンサート『ガムシャラ！サマーステーション』では、キンプリメンバーから驚きの発言が飛び出した。ファンからのアンコールに応えてあいさつをしている中で、神宮寺が「Mr.King vs Mr.Princeは期間限定として始まりましたが、これで終わるのはさびしいという声をたくさんいただきました」と切り出し、平野が「ということで、僕たち、Mr.King vs Mr.Princeはこの先も、『King』と『Prince』に分かれ、『VS』で切磋琢磨しながら活動します」と活動継続を宣言したのだ。これを受けて、キンプリでのデビューを望んでいるファンのボルテージは最高潮に。

ファンの期待を下支えするのは、ジャニーズ事務所による異例尽くしの露出にある。キンプリは、7月17日に東京ドームで開催された『マツダオールスターゲーム2015』で、オリジナル楽曲「サマー・ステーション」を披露。また8月17日には、ゴールデンタイムに放送された特番『ジャニーズバーサス！Youたちクイズしちゃいなよ!!』（テレビ朝日系）にメイン出演。初メイン＆初のゴールデンという、デビュー前のグループとしては異例の好待遇を受けていた。さらに、ジャニーズ事務所との関係が深いアイドル誌「MYOJO」（集英社）のムック本「MYOJO Live！」（9月23日発売）でも、キンプリが特集されることが決まっている。ネット書店の「MYOJO Live！」の商品説明欄には、「セクゾン、キンプリのリハーサルを独占取材！ メンバーのステージ裏解説付き！」と、デビュー組であるSexy Zoneと名前を並べ、ファンの注意を引く形に。そしてダメ押しかのように、今夜放送の『ミュージックステーション』（テレビ朝日系）には、デビュー前のグループとしては異例の単独出演する。

これだけ事務所の猛プッシュがあれば、ファンもデビューを期待せざる得ない。コンサートが一段落し、『テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION』も間もなく終了するこのタイミングで、『ミュージックステーション』内で“重要な発表”は行われるのだろうか。『ガムシャラ！サマーステーション』ではメンバーがファンに向けてしきりに「またすぐ会えるよ！」と口にしていたが、その真意が明らかになることはあるのか。彼らの動向にファンの熱い視線が注がれている。