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8月22日放送の『24時間テレビ』（日本テレビ系）内でのドラマ『母さん、俺は大丈夫』での熱演が好評だったHey!Say!JUMP山田涼介が、「オリスタ」8月31日号（オリコン・エンタテインメント）に登場。筋肉質なボディラインが服の上からでもうかがえる、ラフなタンクトップ＆ハーフパンツ姿のグラビアが新鮮だ。



インタビューの前半では、『母さん、俺は大丈夫』の撮影を振り返ってコメント。これまでドラマや映画でさまざまな役どころを演じてきた山田だが、思い返せば『金田一少年の事件簿』（日本テレビ系）での少年探偵や、最近では映画『暗殺教室』での暗殺の才能を秘めた中学生・潮田渚など、高い能力を持つ切れ者を演じることが多かった。それゆえ今回の撮影では、サッカー部への復帰を夢見ながら次第に病魔に冒されていく佐々木諒平という「いわゆる普通のコ」を演じることの難しさを感じていたとか。

さらに、今作のプロデューサーの1人はドラマデビュー作『探偵学園Q』（同）時代から関わりのある秋元孝之だったそうで、彼からは「こういうことを自分で言うのもヘンだけど（照れ笑い）『君みたいな顔をした人に、普通のコの役ができるのかな？』『いかに日常的な空間に馴染むかが課題だよね』みたいなプレッシャーをいただいて（笑）」と苦笑い。黙っていてもアイドルのオーラがにじみ出てしまう山田のビジュアルでは、もともとやっていたサッカーに興じるシーンはともかく、急性脳腫瘍に倒れてけいれんや嘔吐を繰り返したり、死に際の消え入るように力のない表情などをきちんと演じることができるのか、疑問視されていたよう。

しかし、抗がん剤治療に耐えるシーンを演じるにあたって過酷なダイエットにも耐え、「（母親役の）安田成美さんと電話で話すシーンで涙が止まらなくなって撮影がストップした」（『24時間テレビ』でのコメント）というほど感情移入して臨んだこの役は、オンエア後の評判も上々。「“俺、こういう役もできるんだ”と思えたのは大きな収穫でした。俺は胸を張って『頑張った』って言えます」「役者としてみてもらいたい願望があるわけじゃないけど、僕自身、今いちばんおもしろい仕事は、演じること」という充実感がにじみ出たコメントが印象深い。

そしてインタビュー後半では、『24時間テレビ』で共演したV6や嵐ら先輩グループを引き合いに出しつつ、個人活動が増えグループとしても脂が乗ってきたHey!Say!JUMPの成長や変化について語っている。

最近になってメンバー個人での仕事が増えたことをきっかけに「一人一人の責任感は強くなってきたな、とは思います。今だから言えることですけど、昔はそうでもなくて、正直イライラした時期もありました」「当時はなぜか俺が表に出ることが多くて、責任感に差が出てしまって」などと“ぶっちゃけ”に近いコメントも。確かにJUMPにはリーダーはいないものの、“センター”として山田がリーダー的な役割を果たすことも多く、それはメンバー間の意識の違いによるものだったよう。

最近は「俺もいい意味で肩の力が抜けて、今はそれぞれの仕事に全員がちゃんと向き合っていて、大事に仕事をしているから、すごく嬉しい。山田は嬉しい（笑）」と、グループとしての活動も楽しいと感じているよう。『24時間テレビ』での「3世代ジャニーズ 真夏の生男子会」では、先輩にツッコミを入れるのにメンバー全員で立ち上がったりと若手芸人並みのコンビネーションを見せていた彼らだが、一時は“話し合いをできるような状態ではなかった”というほどバラバラだった時期を経ての今があるという発言には、なんとも感慨深いものがあった。

柔らかなビジュアルのイメージに反して、男っぽくはっきりした物言いをすることで知られている山田。それでも雑誌のインタビューでここまで語るのは珍しく、そこには今現在、個人としてもグループとしてもある程度自分の理想に近づけているという自信が感じられる。今号での少年っぽさよりもやや男っぽさが勝ってきたグラビアでの表情や、読者からの質問に歯切れよく答えている様子などからも、22歳の等身大の山田涼介が感じられるのではないだろうか。