1979年に創刊し、「Weekly oricon」「oricon style」など誌名を変えながら37年続いた「オリスタ」（オリコン・エンタテインメント）が、3月25日発売の4月4日号をもって休刊。

　最終号には、嵐、V6、KinKi Kids、Kis-My-Ft2、中居正広（SMAP）らがインタビューに登場し、撮影の思い出話や当時は話せなかった裏話などに花を咲かせている。懐かしいネタも続出しているのでピックアップしてみたい。



■「忘れられない病？」異常な記憶力を誇る意外なあの人

　巻頭インタビューは、表紙最多出場の嵐。取材を受ける媒体数の多い彼らだけに、「全然覚えてない！」（櫻井翔）といったコメントも時おり出てくるのだが、リーダーの大野智は「（14年前の自分の写真を見て）あ、俺、これ覚えてる。夜になって寒くてさ、撮影もすぐ終わったんだよ」など、取材時の細かいシチュエーションを記憶していてメンバーも仰天。2003年に全員でご飯を食べているシチュエーションを撮影したときの話を振られると、「俺、チャーハン頼んだ」と即座に回答し、櫻井に「メニューかよ!!（笑）」「リーダーって覚えてないことはまったく覚えてないけど、覚えてることの描写の細かさはすごいよね」と全力でツッコまれていた。

　またV6では井ノ原快彦が、自分たち「20th Century」ではなく、年下組の「Coming Century」（カミセン）の仕事まで詳しく記憶しており、「この、カミセンの表紙のときは、ユーミン（松任谷由実）から提供された曲だよね。『恋のシグナル』。コンサートのとき、ユーミンさんからメッセージが届いた」と即答。当のカミセンの三宅健には褒められるどころか、「その記憶力、ビョーキだよ！　忘れられない病（笑）」と一刀両断されている。

■今だからこそ話せる裏話

　V6の岡田准一は、映画『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』（06年）公開時に共演者の嵐・櫻井と表紙を飾ったことも。撮影時期には「ちょうどこの間、櫻井と話したんですよ。当時はよく『俺たちダメだぁ～』とか言いながら、木更津の土手をゴロゴロ転がってた」のだそう。今や岡田はジャニーズを代表する演技派俳優として、櫻井もキャスター＆司会者として若手ジャニーズをけん引しているが、そんな2人にもダメダメな青春時代があった!?

　同じくV6の森田剛は「J-FRIENDS」結成当時に堂本剛（Kinki Kids）、長瀬智也（TOKIO）と対談したときのことを「（あー、）このときは気まずかったなぁ。話すことないなぁ、って思ってて（笑）」と回想。ほぼ同世代の3人だが実は接点は今でもあまりないらしく、三宅が「でもほら、（堂本）剛くんと険悪じゃない？」とぶっこみ、リーダーの坂本昌行に「険悪じゃねえだろ！」とたしなめられる始末。

　そして掲載グループの中で比較的キャリアの短いKis-My-Ft2は、12年に表紙を飾った際、まだ全員が電車移動だったのだそう。“深夜に及んだ撮影で、遠い人から先に取材を済ませて帰っていただいた記憶が”とインタビュアーに水を向けられると、二階堂高嗣が「まだ1年目？　そうだったかもなぁ」としみじみ。デビュー当時の写真を見て“いちばん変わったのは誰だ!?”というネタで盛り上がり、「（宮田俊哉は）昔のほうがオタクっぽいね」（二階堂）、「垢抜けちゃった？（笑）」（宮田）、「芸能人になっちゃった感じ」（二階堂）、「なっちゃったかぁ～」（宮田）とトボけたニュアンスで話していたが、当時の写真と見比べると確かに激変していることがわかるので、チェックしてみては。