今年に入り、ジャニーズファンの間で度々物議を醸してきた“デジタルチケット”。ジャニーズのコンサートで横行している高額転売対策になる可能性がある一方、入場時にトラブルが発生して開演が遅れたり、たびたび仕様が変更され混乱を招いたりと安定した運用にはまだまだ時間がかかりそうだ。



　5月15日には、夏からコンサートツアーが始まるV6・Hey!Say!JUMP・A.B.C-Zのファンクラブ会員向けに、チケット申し込みの詳細が一斉に発表された。しかし、チケットの形態がそれぞれ異なることに疑問の声が上がっている。

　まず、8月11日からコンサートツアーが始まるV6は、希望する公演をメールで申し込み、当選した公演のチケット代を決済サービス「Pay-easy」を使って支払い、後日座席番号などが印刷された「紙チケット」が届くという仕組み。同日からコンサートツアーが始まるHey!Say!JUMPは、メール申し込みから「Pay-easy」支払いまではV6と同じだが、チケットは「QRコードが印刷された紙チケット」となる。この場合、デジタルチケットと同じように、当日まで座席がわからない可能性が高い。

　そして、7月30日からコンサートツアーが始まるA.B.C-Zは、これまでジャニーズのコンサートで多く用いられてきた、郵便局の振込用紙を用いて応募し、希望する公演のチケット代を先に支払う形に。当選した場合のチケットは座席番号などが印刷された「紙チケット」が届く予定だ。