10月24日に放送された『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）の「ビストロSMAP」には、29日から公開の映画『ステキな金縛り』の監督・三谷幸喜と出演の深津絵里、西田敏行、浅野忠信、竹内結子ら俳優陣が登場しました。

この映画には、草なぎ剛も出演しているのです。役柄は深津演じる主人公の、若い時に死んでしまった父親。草なぎをキャスティングした理由について、三谷は「出てきた瞬間に『この人死んでるな』と思わせる役者はひとりしかいない」とのこと。それに対し、草なぎは「うれしいことですか？」と微妙な面持ち。

三谷はこれまで、『古畑任三郎』以外で木村拓哉と中居正広がメインに出演する作品は手がけたことはありません。そこで三谷は、木村に関して「考えていることはあるんです」と、木村主演作の構想があることをほのめかしました。売れっ子脚本家の発言に、木村はニンマリ。「実現するのは難しいのでは」との声に、何度か三谷作品に起用されてきた香取慎吾が「（三谷さんは）言ったことは実現してきた」と太鼓判を押すと、無言ながらも喜びを隠しきれない様子の木村でした。中居に関しては「8年後」にプランがあるそうで、「もっと早くないと気持ちが持たないよ！」とがっかりする中居。

俳優陣とSMAPのメンバーが、三谷の質問にイエスかノーで答えるコーナーに。「ヒーローより悪役をやってみたい」という問いに対し、多くが悪役を選ぶ中、草なぎは「いい人」を演じたいそうで、その理由は「（悪役をやっているときは）プリン食べてもおいしくないから」とかわいらしいものでした。これには一同爆笑。出演作『十三人の刺客』を三谷と西田から絶賛された稲垣は、悪役を選択。最近は悪役を演じることの多い稲垣吾郎は「自分の悪いものをどんどん出す作業が気持ちいい」と悪役にハマっている様子。それに対し香取は「基本的に性格があんまり......」と稲垣が元々悪い人かのように言っていました。

「正直、西田さんのアドリブには困った」という質問で、「困った」という人たちが盛り上がる中、木村は「西田さんのアドリブでみんながクスクスなるという現場は今までなかった」。これに対し、西田は「木村くんの現場って、アドリブなんか飛ばしたらぶっ飛ばすぞっていう雰囲気があったから」と、まるで木村の現場がピリピリしていることをほのめかす発言。「やっぱりそうなの？」とハラハラしてしまうこの状態に、すかさず「いつだってそうなの！　アドリブはしちゃいけないの！」と西田を諭す中居。この機敏なフォローはさすが。とはいえ、木村も「西田さんのアドリブに涙しそうになったことはある」と、アドリブの洗礼を受けた経験はあるそうです。

そうそうたる俳優らと同等に、メンバーが演技や過去の共演作品について語った今回。それぞれの演技に対する持論が見え、SMAPもやはり日本を代表する俳優なのだと再確認する回でした。