＜アイドル誌チェック＞

今月号の「duet」（ホーム社）、まずはデビュー10周年のタッキー＆翼が登場する「THE　LAST　SESSION」を見てみましょう。「ラスト～」と付くように、なんと今月号でレギュラーとしては「卒業」。「duetのレギュラーとして登場してくれていましたが、それも、今月が最後となりました」と、表向きには「卒業」の理由が書かれていません。ただ、滝沢秀明が3月29日で30歳になり、「ジャニーズタレントは30歳でアイドル誌を卒業」という不文律によるものだと推測されます。

さて、レギュラー最後となる今月号、ふたりともアイドルジャンプをしています。服はもちろん、靴まで真っ白なコーディネートで、ジャンプしながらポーズをとるふたり。滝沢はともかく、長めのヘアスタイルを真ん中で分け、ヒゲを蓄えて「大人の男」の雰囲気をびんびんにまとった今井翼のアイドルジャンプはなんとなくミスマッチのような......。それでも翼は、

「感謝の気持ちをこめて、アイドルジャンプをやらせていただきました」

とどこまでも真面目。

インタビュー部分では、翼がアイドルとアイドル誌の不思議な関係を振り返ります。

「幼いながらにカッコつけている顔とか、そういった淡さも残っていて、フツーの学生やってたら、こんなふうに形に残ったものを大人になってから見ることなんてないだろうし。ただね、後輩たちにひとつアドバイスしておきたい！　ひとつひとつの言葉がのちのちまで残るってことを忘れない方がいいよ」
「自分で振り返ってみると結構恥ずかしいものがあるから（笑）」

それを裏付けるかのように、96年1月号の

「ボクの右目が一重になりそうで心配なの。だからいまセロハンテープを使って元の二重に戻そうとしているんだ」

という自身のコメントを読み上げ苦笑する翼。一方、滝沢は、

「オレ、さっきから自分のコメントを何号分もチェックしているんだけどさ、ず～っとプロレスの話ばかりしてるんだよ。ってゆーか、プロレスの話しかしてない？（笑）」

と自身の変化のなさに驚いているようです。今後折に触れ、「duet」の取材は受けるそうですが、レギュラーは卒業。歴代の写真も並ぶ今号は、ファンとしてはチェックしておきたいところです。

アイドル誌においては異色の連載としてファンの注目を集めているのが、マンガ家・東村アキコ氏の「テンパってるJ」。ジャニーズファンとしても知られる東村氏がアイドルたちの取材現場に潜入し、マンガでレポートしています。

今回は関ジャニ∞の撮影現場に潜入。写真撮影中も歌って踊って大はしゃぎの丸山隆平に、休憩中にものすごい量のチャーハンを書きこむ錦戸亮、そして黙ってどら焼きをほおばる渋谷すばる......。丸山につられて歌い出す横山裕に、ずっとマンガを読んでる村上信五に、やはりどよ～んと下を向く渋谷。メンバーの個性を描き、ファンなら容易に想像できるシチュエーションになっています。どよ～んの渋谷が一瞬にして笑顔になった「あること」とは......？　続きは、ご自身の目で確かめてください！