タッキー&翼を救った、近藤真彦の計らい

2012.9.22

9月19日放送の『ザ少年倶楽部プレミアム』(NHK BSプレミアム)に、デビュー10周年を迎えたタッキー&翼が出演しました。冒頭、VTRとフリップでデビューから現在までの軌跡を辿ります。1995年4月、同じ日に事務所に入った2人ですが、オーディション会場ではお互いに「あの子受かるだろうな」「この世界に向いてそう」と思っていたのだとか。けれども実際のところ今井翼は「早く帰りたかった」そうで、滝沢秀明も「受かるとは思わなかった」。そう発言するとMCの国分太一は、「受かると思わない顔じゃないじゃない!」と猛ツッコミ。確かに当時の滝沢のかわいさは、ピカイチでしたもんね。

今井は滝沢に先駆けて、早くも同年7月の『アイドルオンステージ』(NHK)でマイクを持ちます。そのとき滝沢は、今井の後ろで同期の屋良朝幸と踊っていたため、屋良とは「明日早めにNHK入って練習しような!」などと鼓舞し合っていたんだとか。デビュー後の08年~10年はお互いソロ活動が続き、今と比べるとタキツバとして話すことも少なかったそうですが、滝沢は当時について「まだね、照れてた時期なんですよね。2人で、しかも男同士じゃないですか。あんまり細かいことも別にしゃべらないし」と話します。今井も「2年間ソロワークに没頭するなかで、どっか誤解が生じていたりとかはあったと思うんですけど。特に“2人”って、間に入る人がいないんで」と、デュオならではの悩みを明かしました。

そんな中、タキツバとしての活動を再開させるキッカケをくれたのが、なんと大先輩である近藤真彦だったそう。近藤に呼ばれた今井は、「マッチさんのタキツバに対する思いだったりとか、僕自身がタキツバについてどう思ってるかっていうことをいろいろお話させていただいて。改めて自分たちの母体となるタキツバをもっと具体的に考えなければいけないなっていう目覚めの瞬間でもあった」。大先輩が気にかけてくれていることを知った今井は、その場で号泣してしまったそうです。そうして今井は滝沢に声をかけ、初めて2人で食事。このときの近藤の計らいがなければ、今のタキツバはなかったかもしれませんね。

しかしながら初めての食事に誘われたとき、滝沢は「もともと2人だとは思っていなかった」そうで、移動車の中でマネジャーから2人きりだと聞かされると、「何で!? 何で!?」と店に着くまで心臓バクバクだったのだとか。一方今井も、店までの道中会話の内容をシミュレーション。「こうこうこういう話をして、続かなかったら次こういう話題持ってって、共通の話題持ってって……とか。もしあっけなく用意したものが終わっちゃったら、もう飲むしかないなっていう(笑)」と、まるで初デートのようなドギマギ感を味わった2人。しかし結果はというと、焼鳥屋で盛り上がることなんと3時間。お互い酔っ払って気持ち良くなったところで「もっと行こうぜ!」と2軒目にも行ったそう。案ずるより産むが易し。滝沢に声がけをした今井の勇気に乾杯です。

そしてここで、2人のジュニア時代の懐かしい映像が流れました。視聴者からのハガキを読む18歳の今井は絶賛イヤイヤ期。やっつけ仕事がバレバレな自分を見て、「あの頃、なにもかもが嫌で」と今井が言うと、国分も「楽しくなさそうだったもんね」と頷きます。「憧れが強くて現実とのギャップを感じたり、かと言って現実で何ができるかって言ったら、自分でできることはほとんどなかった」と、20代を前に壁にぶち当たっていたことを告白しました。

まったくカラーの違う2人ですが、お互いの魅力について国分から尋ねられると、滝沢は「自分じゃできないことを習得してますし、答えが見つかるまで突き進むっていう姿勢はすごいなと思います」。また今井は「ジャニーさんが描いてきたことを現在進行形で先頭に立ってやってるのって、やっぱ滝沢だと僕は思ってて。事務所の伝統を継承しながら、なおかつ自分のスタイルを明確に描いてるところが素敵だなと思います」と語ります。滝沢のこういった姿勢について「意識してそうしてんの?」と国分が聞くと、滝沢は「ジャニーズにしか出来ないものはやらなければいけない」と、優しく微笑みながら強い信念を示しました。

さらに国分から、「タッキーって、『滝沢秀明』っていうひとりの一般の人に戻ることってあるの? はたから見てるとね、『タッキー』っていう姿を見せ続けなきゃいけないっていうことがあるのかなと」と聞かれると滝沢は「うーん、どちらかというと、それは周りのほうが意識してると思いますね」。滝沢は周りから「マジメ」とか「キレイ」だとか言われることに一時期すごく悩んだそうで、「“いやオレきたねーし!”とか。“そうじゃないんだ”っていうのがありましたね」と話します。また今井自身も、フラメンコを踊ることについて「最初の頃は誰も理解してくれなかった。だからこそ“絶対に認めてもらいたいんだ!”って熱が入った」と、批判の声を原動力に突き進んできたことを明かしました。

番組中、今井がスペインへの思いを語る一方でジャニーズへの思いを熱く語っていた滝沢は、30歳になった自分を「ジャニーズの中間管理職」と表現。先輩やジャニー社長から教わったことを後輩に伝えていく役割と話していました。先日開催された、タキツバ10周年記念の東京ドームコンサートの演出をすべてジャニー社長に依頼したことについては、今井が「ジャニーさんに教わったことがあってのこれまでだと思ってるし、僕らとしても今一度、ジャニーさんが考えているエンターテインメントというものをしっかりと体現したい」と話していましたが、タキツバの(というより滝沢の)ジャニーズへの愛情は周囲の何倍も強い様子。今井が滝沢を「ちっちゃいジャニーさん」と表す通り、やっぱりジャニーズの未来は滝沢に託されるのか? その交代劇はしっかり目撃したいですね。

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コメント

  1. けぷこより 2012年09月23日 8:56 AM

    ちっちゃいジャニーさん(笑)

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