精神的に追い込まれた滝沢秀明が笑うのは、アノ人と一緒の時?

2012.11.25

タッキー&翼の滝沢秀明が23日、主演ドラマ『悪党』(フジテレビ系、11月30日放送)の完成披露試写会に登場した。滝沢のドラマ出演は『オルトロスの犬』(TBS系)以来約3年ぶり、フジテレビのドラマでは『僕だけのマドンナ』以来約9年ぶり。久々のドラマ出演となるだけに滝沢も「気合を入れて演じました」と意気込んでいた。また、シリアスな作品であることについて「30歳になったからこそ、こういったドラマに出会えたとも思いますし、自分にとってもチャレンジになった」と語った。

今作は江戸川乱歩賞受賞作家の薬丸岳の同名小説が原作。滝沢が演じるのは、元警察官で探偵事務所の探偵・佐伯修一。ある少年犯罪の被害者遺族から、息子を殺した加害者を追跡調査し、その男を赦すべきか、赦すべきでないかを判断してほしいという依頼が舞い込む。自身も15年前に姉を暴行され殺されるという過去を背負って生きている佐伯は、調査をしたのち「私なら赦しません」という判断を下す。また、その後も別の被害者遺族からの調査を行ううちに、姉を殺した犯人の一人を見つけ……。

滝沢が演じるのは犯罪被害者遺族と向き合う探偵でありながら、自身も犯罪被害者遺族という役柄。滝沢は、「精神的にすごく、きましたね。シリアスなシーンが続いたので」と言い、撮影中は撮影外でもあまり笑うことができなかったという。そこで、「(メンバーの)翼くんと一緒のときも?」と質問が飛ぶと、「そこは相方なので、笑いますけどね」と笑顔で答えていた。佐伯の恋仲となるバーテンダーのはるかを演じた北乃きいも、滝沢のことを「すごくまじめでストイック」と評し、「私とのシーンは意外と笑えるシーンなんですけど、全然笑ってくれなくて」と北乃は言うと、「そういうドラマなの! 笑わない役なの!」とツッコミを入れていた。

見どころのひとつは、ラスト近くで姉を殺した加害者への怒りと悲しみを表現するところだという。もともと脚本では、佐伯が無言で立ち去るだけというだけだったが、監督の意向で、泣きながら笑うという激しい演技に変わったという。滝沢は「監督のなかで、もっと修一の気持ちをプラスしたい、もっと爆発した修一を見せたいと言われてやってみたんですけど、難しかったですね。泣きながら笑うって、一体どういう思いなんだって。追い込まれたら爆発してしまうのかなと」と、このシーンに関して少し戸惑いもあったようだが、「お芝居としても勉強になりましたし、個人的にもチャレンジしたシーンですね」と手応えを感じたようだ。ファンはぜひこのシーンも押さえておきたい。

会見の後半には探偵事務所のボス・小暮正人を演じた渡哲也が登場。滝沢とは05年のNHK大河ドラマ『義経』や、08年のスペシャルドラマ『告知せず』(テレビ朝日系)以来の共演だ。渡は滝沢について「俳優としても人としても、一回りも二回りも大きくなって、成長著しいタッキーを目の当たりにして頼もしく感じました。圧倒的な存在感。特に印象的だったのは、眼ですね。セリフを言わなくてもその眼を見ただけで何を言いたいか伝わってくるんですよ」と大絶賛。大物俳優から褒められ、滝沢は「非常にうれしいです。渡さんはもちろん、先輩方の胸を思いっきり借りた結果です」。先輩後輩の上下関係を重んじる、石原軍団とジャニーズ事務所のふたりだからこそのやりとりを交わした。しかし、司会者から、「『タッキー&渡』を結成しては?」と聞かれると、さすがの滝沢も「そうですね」と愛想笑いともとれる微妙な笑みで返していた。

滝沢は来年4月から、連続ドラマ『真夜中のパン屋さん』(日曜午後10時、NHKBSプレミアム)でも主演を務める。真夜中だけ開く不思議なパン屋のオーナーで、撮影は来月末からだという。このところドラマに精力的に出演している滝沢の活躍に注目したい。

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コメント

  1. pay-per-click specialより 2013年03月30日 12:38 AM

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