1月29日深夜に放送された『百識王』（フジテレビ系）は「前説」特集でした。出演者は、V6井ノ原快彦、Hey!Say!JUMP岡本圭人、Kis-My-Ft2藤ヶ谷太輔、A.B.C-Z戸塚祥太、noon boyz真田佑馬、ジャニーズJr.高田翔。まずVTRで同局の『ホンマでっか!?TV』や『笑っていいとも！』の前説風景を鑑賞します。

前説とは、テレビ収録や生放送の直前に、観客へ番組内容や注意事項を伝えること。観客の緊張を解き、参加意識を高めることも重要なのだとか。井ノ原からVTRの感想を求められた藤ヶ谷は、「僕らが東京ドームでライブやらせていただいた時に、真田がね、オープニング始まる前にお客さんをあおるというか」。真田は相方の野澤祐樹と前説した時の事を、「キスマイのファンの方は優しかったんで、『盛り上がってくれるかー！』って言ったら『イエーイ！』って」と振り返り、藤ヶ谷はファンを褒められてうれしそうにしていました。


お笑いの前座同様、ジャニーズでもコンサートが始まる前に後輩が会場を温めるのはよくあること。「うちらもKAT-TUNのをやったりとか、歴代であるんですよ」と藤ヶ谷が明かすと、真田や戸塚もうなずきます。しかしA.B.C.-Zの場合はHey! Say! JUMPの『SUMMARY』（毎年夏に行われるジャニーズ最大規模のショー）に“特別出演”するはずが、フタを開けてみれば前説だったこともあるのだとか。切ないエピソードにスタジオはウケていましたが、なかなか露出の増えないA.B.C-Z。笑っていられない気もします。

続いて井ノ原から、観客に向けて話す時の「鉄板ネタ」を聞かれた面々。なかなか回答が出てこないので井ノ原が岡本に話を振ると、岡本は「僕ですか？」と眉根を寄せます。「僕は、もし（番組を）見てる中でHey!Say!JUMPのファンの方がいたらわかるかもしんないですけど、あんまここ（『百識王』）とは違ってMCとかひと言も話さない時の方が多くて」と明かし、「あんま、そういうのはちょっと……」とトークへの苦手意識をあらわにしていました。

一方よくコンサートでMCをするという井ノ原は、途中お客さんに着席してもらう場面で、尻をイスに打ちつけないようにとジェスチャーつきで注意を促すのが鉄板のよう。なかなかV6のライブMCを見る機会がないのか、一同「なるほど！」という顔で食いついていました。

そしてこの日は、『笑っていいとも！』（フジテレビ系）で前説をする真田の貴重映像も流れました。生放送ギリギリまで行うリハーサル中、真田はいつ呼ばれてもいいようにスタジオ内でスタンバイ。真田の前説は、なんと本番の1分30秒前から始まるのです。この短い時間に、自分たちが踊るオープニング曲の振り付けを観客に伝え、トークは「頭に浮かんだことをパッパッて言う感じです」。毎日アドリブ勝負だなんて、すごいですね！

リハーサルを終え、番組ADによる前説が済むと、真田と野澤がキビキビとセット内に入ってきます。簡単な自己紹介の後はすぐに振り付けです。2人でオープニング曲を歌いながら、観客に向け「いいとも」の部分で右手をグーにして挙げるよう指示します。真田は途中「もし恥ずかしかったら（顔を）伏せながらでもいいんでね！」と言って観客を沸かせるなど、その前説はもはや手慣れたもの。ここまでで1分。残り30秒になると「今のうちに髪型直すんだったら直しといてくださいね！　パフはやめてくださいねパフは。手短かに直していただければいいんでね」とさらに観客を和ませます。そして、その後わずか3秒で本番。舞台上の2人はそのまま踊りだしました。

真田は過去の『百識王』でも「みんなが優しくてうれしくて……」と言いながら号泣してしまうような、番組イチのへなちょこキャラ。しかし『いいとも！』の現場には、番組メンバーも驚くほどの頼もしい姿がありました。noon boyzのいいとも青年隊は期間限定。今のうちに、真田と野澤の勇姿を生で見ておきたいものです。