＜アイドル誌チェック!!＞

「MYOJO」2013年6月号（集英社）の表紙はKis-My-Ft2。ブルー系の衣装をまといさわやかな笑顔を見せている7人ですが、中のページでは7人それぞれがかなり個性的な表情をみせています。というのも、今号のKis-My-Ft2のページは、「名プロデューサーは誰だ!?」というタイトルでメンバー同士が誌面の企画・演出をするのです。

宮田俊哉をプロデュースしたのは千賀健永。プロデュースのイメージは「オタクなパンクロッカー」ということで、いつもは柔和な笑顔が印象な宮田が、吉川晃司のような銀髪でスタンドマイクを持ちながらシャウトしています！　思いのほか似合っているのに、宮田本人は「ひたすら違和感しかない！　髪型も色も洋服もすべて!!」とのこと。イメチェンしたくなったら、銀髪がオススメだと思ったのですが……。



二階堂高嗣がプロデュースした北山宏光は「子ども」がテーマ。黄色の帽子＆カバン、水色のスモックを着て幼稚園児の格好をしている北山、鼻に絆創膏を貼ったいかにもガキ大将な北山が公園の写真の上に散らされる合成写真はかなりシュール!!　「砂場でジャンピング」という不自然極まりないショットも一生懸命な北山の表情でさらにおかしさに拍車をかけています。

ほかにも「目ヂカラ」をアピールするためにひたすら目元を強調された写真が並ぶ千賀健永、ネコ耳＆しっぽなどかわいらしさを前面に出した写真が並ぶ玉森裕太のページも見逃せませんよ！

今月号の中で、写真とインタビューの内容のギャップが最も激しいのはA.B.C-Z。橋本良亮が男同士の抗争を描いたドラマ『BAD BOYS J』（日本テレビ系）に出演しているということで、メンバーそれぞれスタジャンを着たり、ゴツい金チェーンを身に着けたりと悪いイメージを出しています。が、Tシャツの上に黒メッシュを着て棒立ちになっている河合郁人や叶恭子のような毛皮を着ている五関晃一を見るにつけても、「ワル」になりきれておらず、どうしても笑いがこみ上げてしまいます。

インタビューの内容も「最近の俺はかなり丸くなったから、悪いことってしてないけど、昔はやんちゃだった。そうじの雑巾を忘れて、勝手に友だちのを借りて使ったり。オトナぶりたくて、土手で友だちとバカ話して家に帰るのが遅くなったり」（橋本）、「俺の寝グセは、相当のワルだよ」（戸塚祥太）といったかわいらしいもの。ワルを語るキーワードが「雑巾」「土手」「寝グセ」……A.B.C-Zのメンバーがまぶしいほどに健全に育ってきたことがうかがえます。

メンバーからの密告は「とっつーの部屋にはハサミが5本もある。危ない！　すぐになくなっちゃうから、次々に買っちゃうらしい」（塚田僚一）、「（河合は）ごはんをおごった後輩に“このことを雑誌とかで話すんだぞ★”って、よく冗談言ってる（笑）」（五関）と、A.B.C-Zのトーク力の高さを感じる内容。このトーク力は誌面だけではもったいないので、一刻も早くバラエティのレギュラーを獲得してほしいものです。

今月号を読み進めていくうちに気になったのは、ジャニーズアイドルの女装率の高さ。今月号には袋とじでSexy Zoneによる「広報せくぞタウン」が付いていますが、その中では中島健人と菊池風磨のふたりがそれぞれ女装。中島は幼稚園の先生という設定で黒髪の清楚系美女に、菊池は肩を出したセクシーカットソーを着て栗色のウィッグを被り「カリスマファッショニスタ風子」に変身。普段はクールな眼差しでファンを虜にしている菊池の甘えた表情は、女性からみても魅力的。

関西ジャニーズJr.の金内柊真はいわゆる「プリンセスロリータ」というようなメルヘン系のコスプレに挑戦しています。大きめなカールで前髪パッツンのウィッグが、くりくりした目の金内にマッチしすぎ！　完全に美形の女の子になっています。

テレビで披露した女装姿がジャニーズファンのみならず、一般男性のハートも奪い、ネットで大反響があったNEWSの手越祐也は、読者から「メンバーが似合いそうな女装コスプレを考えてください」というリクエストを受けて女装で登場。金髪ウィッグでお姫様ドレスを着た手越はどこからみても女性。コメントも「けーちゃん（小山慶一郎）は、背が高いし、スタイルがいいから、キャンギャルの女装とか似合いそう」「シゲ（加藤シゲアキ）はね、（略）セレブが着る露出度が高いドレスね」などと、すっかり女装の御大のようなコメント。これまで嵐のメンバーやKAT-TUN亀梨和也、Hey!Say!JUMP山田涼介・知念侑李ら多くのジャニーズアイドルが困惑しながらも披露してきた女装姿ですが、ここに来て「自ら喜んで女装」路線に入った印象を受けますね。

ちなみに、手越は増田貴久については「女顔じゃないじゃん」と困惑しつつ、出した答えが「じゃあ、女子レスリング選手にしよっかな。あの広い肩幅を隠さずに、あえて出す方向性で考えてみた！」。女子レスリングと言えば、金メダリスト・吉田沙保里選手は大の増田ファン。手越の思考回路に少なからず影響を与えたような気がするのですが……。