6月25日深夜放送の『百識王』（フジテレビ系）はKis-My-Ft2藤ヶ谷太輔の「藤ヶ谷の絵心を直そうスペシャル」。藤ヶ谷に絵心がないことはファンにはよく知られていることですが、それが公共の電波を通して露呈されたのが今年3月12日放送の同番組「プラスワン物件」特集においてでした。



出演者それぞれが自分の住みたい部屋の間取りを描くコーナー。「プラネタリウム物件」と題された藤ヶ谷の間取りには、星が6つと四角が3つあるだけ。他出演メンバーが玄関やトイレ、シャワーなどをきちんと描いているにもかかわらず、藤ヶ谷の部屋には扉も窓もありません。この絵心のなさに戦いた番組製作陣は、番組をあげて藤ヶ谷の絵心向上を図ることに。が、藤ヶ谷がこの企画を拒否する可能性もあるため、V6井ノ原快彦にのみ事実を伝え、藤ヶ谷とは「UFO写真スペシャル」というニセ企画を進行。さらに、藤ヶ谷お気に入りの戦場カメラマン渡部陽一のコスプレもさせることに……。楽屋で渡部のモノマネを入念にチェックする藤ヶ谷の真面目な姿勢に、目頭が熱くなった方も多いのでは。

こうして始まったニセ企画、MC役の藤ヶ谷は「藤部陽一」として登場し、なにも知らずに完成度の高いモノマネを披露。VTRを流す場面でもUFO映像が流れると思っているため、司会をしながら「今回もうホント衝撃映像ですよ！　衝・撃・映・像ですからね!!」「ひと言で言うと『目を疑う』ですからね！」と出演メンバーたちに念押し。しかし藤ヶ谷のキュー出しで流れたのが自分の絵心のなさを暴くVTRだったため、藤ヶ谷は大混乱。同じく内容を知らない他メンバーたちも「何が起きてるんすか、コレ」（真田佑馬）などと困惑顔です。

ここで仕掛け人の井ノ原が状況を説明し、絵の先生としてヤポンスキーこばやし画伯が登場します。こばやしは「絵は描き方さえ覚えれば簡単に描ける！」と藤ヶ谷を励ましますが、改めて3月の放送で描かれた「理想の物件」の絵が出ると藤ヶ谷は思わず苦笑。井ノ原はその絵を見て「これがビルで、外に星があって……」と解釈したようですが、実際のところ井ノ原がビルと言ったものは「一応ベッドなんですけど……」。登場したばかりのこばやしも思わず「ドリフのコントみたいに立って寝るの？」とツッコみます。

その後、絵の苦手な部分を診断するために「乗馬をする人」の絵を描くことに。藤ヶ谷の後ろに座っていたA.B.C－Z戸塚祥太は、仕上がっていく絵を見て「これはもうあのー……ヒドイです。信じたくないですもん」とポロリ。そうして完成した絵は、遠近感ゼロですべての脚の大きさが一緒。お題は「馬に乗る人」のはずがバクのような生き物の背中に、髪が8本だけ生えた性別不明の人が浮いています。これに対し出演メンバーは「目を疑う！」「エジプトかなんかにある絵？」「怖い怖い怖い怖い！　ホラーだよこれ！」「悲鳴上げちゃう」と酷評。それもそのはず、馬にまたがっていたら見えないはずの、奥側の足まで透けて見えているのですから。この手に負えない絵をこばやしは「僕はこういう絵を、『二次元のバケモノ』と呼んでいます」とバケモノ呼ばわり。想像以上に深刻な状況に「絵を立体的に捉えていない」と指摘しました。

さらに、今度は主演メンバー全員で「立っている人」を描き、その人に「光を当てる」ことに。ここで井ノ原のツッコミが炸裂します。描いたものを一斉に披露すると、真田の絵に対しては「太陽ふたつある！　これはこれで気持ち悪いなー。顔がブラックジャックみたいになってるけど！」、続いてHey!Say!JUMP岡本圭人の絵に描かれた人の影については「ゴミ袋かなんか？」と一蹴。また戸塚がマンガ『ドラゴンボール』の孫悟空を描き「子どもの頃、これを教科書いっぱいに描いてたので、手が勝手に……」と説明すると「『ドラゴンボール』が大好きだと。ハイ、そして高田くん」と、影については完全スルー。高田翔は最も上手く描けており、人自体に影をつけることで光を表現。こばやしによるとこの方法が大正解だとか。

そしてやはり群を抜いてヘタだったのが藤ヶ谷。影のつもりが、立っている人から少し離れたところに真っ黒な人が“倒れて”おり、空にはホルモンに似た雲や、巨大な細胞風の太陽が浮かびます。またその立っている人の肩幅が尋常じゃなく広いのです。こばやしは「地面をどうして描いたのかな？」「人を浮かべてはいけない」「影も離さず足元に」と指摘。しかし藤ヶ谷は「自分の中でイメージがあるんですよ。（光が）当たって（影が）こっちにできるっていう。想像して描くとやっぱ（体と影に）距離出ちゃうし」と解説。普通、距離は出ないはずなのですが……。

またこばやしによれば、人の周りにアミを描くことで、立体感が増して上手く見えるとか。早速アミかけに挑戦した藤ヶ谷ですが井ノ原には「ハンモックに寝てる人みたい」と言われてしまいます。藤ヶ谷の頭の中をのぞいてみたいところですが、「でもオレもう25なんで、別にまぁ今に始まったことじゃないですよね」「昔からこの感覚ですから、ずっと」と開き直る場面も。井ノ原は「絵が若作りしてる」「大手術が必要」と話し、こばやしによる猛特訓がスタートすることに……。

以前、『中居正広のミになる図書館』（テレビ朝日系）では汚文字が発覚し、30日間「木村拓哉」という字だけを練習し続けた藤ヶ谷。この時は「木村拓哉」限定で美文字に到達しましたが、さて絵心は向上するのか？　次週、完結編をお見逃しなく！