＜アイドル誌チェック!!＞

「Wink up」（ワニブックス）2013年9月号の表紙は、落ち着いた色合いの衣装でバイクを囲むKis-My-Ft2の面々。いつもバラエティ番組で見せる親しみやすい笑顔とは打って変わり、カメラを見据えた精悍な表情が印象的です。Jr.時代からデビューまでの歩みや葛藤を洗いざらい語ったインタビュー集『裸の時代』（集英社）が一時期書店で品薄になるほどの人気を集めている彼らですが、今月の「Wink up」のインタビューもメンバーとの距離や仕事へのスタンスが垣間見える内容です。

表紙とはがらりと趣を変えて、中のインタビューページではメンバーそれぞれが子どもと一緒に撮影。子どものかわいらしさに目じりが下がったり、慣れない相手に緊張したりと、普段とは違う表情を見せるメンバーたち。



まず最初の質問は「将来、メンバーと家族ぐるみのつきあいをする？」というもの。北山宏光、藤ヶ谷太輔は「1回ぐらいは……」というスタンスで、玉森裕太と宮田俊哉は「いまはできれば避けたいかな」「絶対ヤダ」と消極的、横尾渉は「個々に…っていうのはあるかもしれないけど、全家族大集合っていうのは、スケジュール的にも難しそう（笑）」とやたら現実的。二階堂高嗣も「おもしろそうだけど、全員で…っていうのは想像できないんだけど（笑）」と、なんとメンバー全員が後ろ向き。千賀健永にいたっては、「奥さんが、ほかのメンバーのこと好きになっちゃったらヤダ（笑）」「自分の娘がメンバーの息子からちょっかいだされたら…これも対応が難しすぎる（笑）」と妄想がかなり飛躍しており、1人で問題を難しくしてます。『裸の時代』でも、藤ヶ谷はメンバーとの関係について「慣れ合いはホント、イヤ」と公言するなど、仲は良くてもいい意味での緊張感を保っているであろうKis-My-Ft2。今の関係をベースに考えると、家族で会うというのは恥ずかしいのかもしれませんね。

「自分に内緒で息子がジャニーズJr.になっていた！　相談してきた彼に、どんなアドバイスをする？」という質問には、自身のJr.時代の苦労が答えに反映されています。事務所入所が高校入学後と比較的遅く、Jr.時代も個人でダンスを習っていた北山は「やる気がまだ起きてなくて、どうしようかなぁって悩んでる状態だったら、しばらくは様子を見る。ダンスとか具体的な相談だったら、そこは教えてあげるんじゃないかな……スパルタでね（笑）」とやる気まんまん。熱血で知られる北山のこと、スパルタ指導を受ける側の方が大変な気がします。クールでやる気がなさそうに見える外見から、Jr.時代は怒られまくっていたという伝説を持つ玉森は「『バック転だけはできるようにしとけ』は言うかな」との答え。確かにバック転や卓越したダンス技術はJr.時代の最大の武器になり、いろんな舞台を踏めるようになりますものね。

ちなみに、二階堂は「ツアーのバックについて、しかもホテル同室とかはカンベン（笑）」、北山は「親のバックで子供が踊るっておもしろいよね。それはちょっと体験してみたいかも（笑）」と意見が真っ二つ。結婚もなかなか難しいジャニーズ事務所で、親子のダンス共演が実現する日は来るのでしょうか。Kis-My-Ft2の将来が楽しみですね。

新曲「君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか」のプロモーションとして、久々に同誌に登場したのはV6の長野博＆森田剛。新曲については、

長野「男側の気持ちを歌ってるんだけど、女性の視点で書かれた男の気持ちって感じがするよね。それに、タイトルも…」
森田「そう、長いんっすよ！　覚えられない（笑）」
長野「今までで最長だよね。俺もまだ、すぐには言えないもん」
森田「で、ちゃんと見たところで……よくわかんないっていう（笑）」

とインパクトのあるタイトルに思わずぽろりと本音が出ていました。さらに話は、メンバー内の交流事情に及びます。歌唱力や演技力に定評のある坂本昌行をはじめ、この秋は森田、長野、三宅健とメンバーそれぞれが舞台に出演。スケジュールがバラバラになっているのか、「メンバーには会ってないです！」と森田も元気よく宣言する始末。井ノ原快彦が出演している朝の情報番組『あさイチ』（NHK）を見て、「あれは生放送なんで。絶対、いま生きてる！　っていうのが確認できますよね（笑）」（長野）、とメンバーのレギュラー番組が生存確認のツールになっているようです。その流れでいくと、テレビよりも映画がメインステージになっている岡田准一の生存確認が危ぶまれますが、「岡田に関しては……生きてるかどうかも、不安だね！」（森田）と案の定な答え。しかし、新曲によって歌番組の出演が多数決まっているV6。久々にメンバーに会い、その時の仲良しエピソードを披露してほしいですね。