Kis-My-Ft2藤ヶ谷太輔の主演映画『劇場版 仮面ティーチャー』（2月22日公開）の舞台あいさつが、3月2日に行われました。同作公式サイトで募集していた、「“あなたの劇場に『仮面ティーチャー』を呼ぼう！”キャンペーン」で応募総数1位を獲得した「広島バルト11」会場では、タメ口で話しかけてきたファンに藤ヶ谷が「親の顔が見てみたい」と言い放ったという情報がTwitter上で広まり、ネット上で大騒動になっています。

Twitter上では舞台あいさつ終了後から「藤ヶ谷にタメ口で話しかけたファンがいた」という情報が流れ、藤ヶ谷が舞台上で発したという「友達みたいに話しかけてくるんだね」「親の顔が見てみたいっていうか」「タメ語で話すところには、もう来ません」という、ファンへの注意・嫌味ともとれる発言があふれかえりました。



ストレートな言葉を発した藤ヶ谷に「怖い」と拒否反応を示すファンもいれば、「タメ口で話すファンが悪い」「マナー悪すぎ」「それは藤ヶ谷もキレるわ」と擁護派が現れるなど、ファンは大荒れ。中にはファンを辞めることを指す「担降り」すると書き込んだ人もいたのか、「ファンに注意しただけで担降りするのは違うでしょ」「自分はこんなことで担降りしない」と藤ヶ谷の発言をきっかけに“担降り”を考えている人への批判までもが巻き起こっているのです。

Twitterの書き込みを見る限りは、現場がさも緊迫感のある雰囲気だと受け取れますが、実は現場にいたファンによると、藤ヶ谷の発言は会場を盛り上げようとした“愛のあるイジり”だったよう。

舞台あいさつの冒頭、司会者から「広島が（投票数）1位を獲得しました！」と改めて報告が行われると、会場のファンは大盛り上がり。地方での開催ということもあり、お客さんの熱気も高まっていたようです。その歓迎ぶりを肌で感じたのか、午後3時40分の上映回前に行われた2回目の舞台あいさつでは、観客からの質問に出演者が答える場面で、藤ヶ谷自らが客席に降りて質問者の元へ向かうサービスをするほど、藤ヶ谷も上機嫌だったようです。会場が狭かったためお客さんは大パニックになり、1人目のときには、思わず藤ヶ谷に“お触り”して、たしなめられた観客が続出してしまったようですが、次からは「お触り禁止」という約束で、ファンもマナーを守っていたとのこと。

そして2人目の質問者の「好きな広島の食べ物は？」という話になった際、藤ヶ谷が「楽屋で生もみじを食べました」と答えると、前方席のファンから「どこの？」「揚げもみじは？」などと、さまざまな声がけがあったそうで、そこで藤ヶ谷が「友達みたいに話しかけてくるんだね」「タメ語で話すところには、もう来ません」と思わずツッコミ。「ファンがタメ口で話しかけた」というよりは、コンサートのMCで見られるような「声がけ」の一種だったのです。

また、映画の見所を語る場面では、ジャニーズJr.の京本大我が「藤ヶ谷くんが大事な話してる時に、あそこの席の人が目薬さしてました」と冗談交じりに報告し、藤ヶ谷が「さっきタメ語で話しかけてきた子？　席番チェックしとく」と返答したそうですが、こちらも嫌味な言い方ではなく、ウケ狙いの意味合いでの発言だったようです。会場の雰囲気もアットホームで、終始和やかだったとか。

騒動の発端となったツイートは、前後の会話の流れを記述せずに、藤ヶ谷の発言のみを切り取ったものだったため、話が良からぬ方向に波及してしまったのでしょう。当初は「親の顔が見てみたい」といった嫌味に聞こえる言葉だけがひとり歩きしてしまい、藤ヶ谷に対する風当たりも強くなっていましたが、現場にいた多くのファンが「誤解を招くような書き方しないで」「怒ってるようには見えなかった」「藤ヶ谷ジョークです」と、弁明しています。ドSキャラで知られる藤ヶ谷だけに、実際に劇場にいた人たちからすれば「いつものこと」だったようです。

藤ヶ谷なりのドSキャラを際立たせるためのサービス発言は、文字だけで見ると誤解を生んでしまう可能性もあるのかもしれません。アイドルと受け手であるファンの信頼関係があってこそ成り立つ発言だけに、現場にいないとニュアンスが伝わりにくいのかも……。いずれにせよ、Twitterなどでイベントやコンサートをレポートすることの難しさや怖さが露呈した騒動だったと言えそうです。