＜アイドル誌チェック!!＞

「Wink up」2014年6月号（ワニブックス）、今号もたくさんのアイドルのインタビューや麗しいグラビアが載っていますが、それを差し置いてまずチェックしたいのは、「ジャニーズベストコンビ大賞！」のエントリーです。顔やスタイル、歌、演技力などジャニーズアイドルの魅力を支える要素は数えればきりがありませんが、近年注目されているのは、グループやコンビの関係性。Jr.時代にシンメ（シンメトリー：ダンスなどを左右対象の位置で踊るペア）だったり、コンサートでやけにイチャついていたり、プライベートでの仲の良さが漏れ伝わってきたり、いまやコンビにファンがつくことも珍しくありません。前回の優勝者はHey!Say!JUMPの山田涼介＆知念侑李の「やまちね」コンビでした。今回も読者投票によって順位がつけられますが、優勝が狙えるだろうエントリーコンビを一部紹介します。


まずは「Wink up」編集部が「今回の大本命（？）」と語る、Hey!Say!JUMP山田と中島裕翔の「やまゆと」。グループのセンターを争って、数年にわたる氷河期時代を経験した2人ですが、昨年あたりから不仲の時代を認めたり、ご飯を食べにいった話をインタビューで語ったりと雪解けを迎えたよう。先日のHey!Say!JUMPの東京ドーム公演では、山田の頬に中島がキスをしてファンを狂喜させました。不仲を乗り越えての友情は、たしかに多くの人に支持されそう！

ラブラブコンビとして有名な、Kis-My-Ft2二階堂高嗣と千賀健永も票が期待できそうな2人です。コンサート中に互いにマイクを交換した、「メンバーを家族に例えると？」と聞かれた際に互いに「双子」と答えた、テレビ番組でゲーム中に千賀のせいで膝を痛めた二階堂に向かって「ごめんね、二階堂。I LOVE YOU」と愛を告白し、二階堂もうれしそうに「ふふっ」と笑った、というのは有名なエピソード。無邪気な二階堂と天然な千賀の微笑ましいやりとりに癒やされている人は少なくありません。

Sexy Zoneからは佐藤勝利と松島聡のコンビがエントリー。実は松島、「Myojo」2014年6月号（集英社）で佐藤について、「つらいと感じることもあるだろうけど、メンバーにいわないのが勝利らしい。俺はいちばん年が近いし、思ってることいろいろ相談し合いたいなと思うけど、勝利の性格上、それは望んでいないよね」「デビューしたてのころから今まで、いっしょにいてもそんなにしゃべるほうじゃない。でも、この微妙な距離感けっこう好きだよ」と、2人の関係に一定の距離があることを暴露していました。今後いくらでも関係性が変わりそうな、伸びしろのあるコンビということでエントリーされたのでしょうか。

そしてA.B.C-Zの戸塚祥太と塚田僚一の「戸塚田」も関係性がおもしろいコンビ。奇しくも戸塚は今号の「Wink up」で、「休日の過ごし方がナゾなメンバー」という質問に塚田の名を挙げ、「あ、べつに気になっているわけじゃないんで、そこだけは間違えないように（笑）」と発言。ご飯やドライブに一緒にいっていることを指摘されると、「いやいや、オレが『メシ行こうかな』ってつぶやくと、塚ちゃんが『じゃあ、オレも行く！』って勝手についてくるだけなんだって（笑）。ドライブに一緒にいったのも、たまたま塚ちゃんの家が通り道にあったから」と謎の“仲良くない”アピール。一方の塚田は、戸塚が総合文芸誌「ダ・ヴィンチ」（メディアファクトリー）での連載が始まった際に、「（戸塚が）本読んだりするので忙しくて、遊んでくれなくなって、困ってますね」と子犬のようにさびしがっていました。素直になれない戸塚と素直すぎる塚田のやりとり、見ているだけでキュンキュンしますね。

ほかにも、プライベートで食事に行った話が頻繁に漏れてくるKAT-TUNの亀梨和也＆中丸雄一、デビューしたてのジャニーズWESTが誇るツインタワー・小瀧望＆藤井流星、Jr.からは森田美勇人＆安井謙太郎の「みゅうたろう」や、平野紫耀＆永瀬廉の「しょうれん」ら、甲乙つけがたいコンビが出揃っています。同誌の8月号発表ですので、投票の上、首を長くして待ちましょう！

Kis-My-Ft2はインタビューページで、「今までの出会いの中でインパクト大だった人」という質問に答えています。多くの伝説を持っているジャニー喜多川社長を挙げたのは、玉森裕太と藤ヶ谷太輔。玉森は、社長という重職にもかかわらずラフな格好でオーディションにいたジャニー社長が印象的だったと語ります。これまで、「掃除のおじさんかと思った」などとアイドルに回想されているジャニー社長、パリッと正装したというエピソードがこれまで皆無なのもまた伝説のひとつです。玉森は「怖い人ってイメージもあるかもしれないけど、ジャニーさんって、全然怒らない人なんだよ。ちょっと外れたことをやっても『それがその人の個性』って認めてくれる人」と、懐の深さに感謝しつつ、規格外な人だと賛美しています。

玉森いわく「怒らない人」というジャニーさんですが、藤ヶ谷の視点から見てみると、別な一面があるよう。それは、藤ヶ谷が舞台『滝沢演舞城』の弁慶役に抜てきされたときのこと。「毎日毎日、ジャニーさんから『ユーがこの舞台を台無しにする』って厳しいことを言われつづけたんだ。あまりにも言われつづけて、“だったらなんでオレを選んだんだよ！”って悔しい思いもした」といいます。しかし、それでやる気に火が点き努力を重ねた藤ヶ谷が耳にしたのは、新聞記者に「とにかく、弁慶が最高なんです」とコメントをしていたジャニー社長の言葉。読んでいるこちらも胸が熱くなりそうな、感動的なエピソードです。

1962年の設立以来、あまたの男性アイドルを世に輩出してきたジャニー社長。玉森の語るおおらかな一面がある一方、藤ヶ谷のエピソードのように、アイドルの能力を最大限に引き出すために厳しい顔も持っているのでしょう。そういった飴とムチをアイドルの性格や状況に合わせて使い分けているところが、天才プロデューサーと評価されるゆえんなのかもしれませんね。