KAT-TUNがMCを努める『ザ少年倶楽部 プレミアム』（BSプレミアム）。8月20日放送回の「Premium Show＆History」のコーナーにV6がゲスト出演し、デビュー秘話を明かしました。



グループ同士で話すのはこれが初めてだという面々。けれどもKAT-TUNはジャニーズJr.時代にV6のバックダンサーを務め、当時はV6と同じく6人組だったことから、V6の衣装のお下がりを着ることも多かったそう。ここで、中丸雄一がV6のライブで森田剛の衣装の早替えの補助に失敗したことを告白します。その時「絶対怒られる」と思っていたのに、森田は「全然気にしなくていいから。次頑張って！」と声をかけてくれたとか。中丸が話し始めたのを「大丈夫か？　その話（して）大丈夫？」と心配していた森田は、オチを聞いて「あっぶねー！」と声を裏返して安堵。いい話で良かったです！

さてこの日振り返ったのは、V6がデビューした1995年の映像でした。当時 “剛健コンビ”と呼ばれ、ジャニーズJr.でトップの人気を誇っていたのが森田剛と三宅健。三宅は昨年2月放送の『Music Lovers』（日本テレビ系）で、ジャニー喜多川社長からV6としてのデビューを言い渡されるも「剛が入らないならやらない」と断言したことを明かしてファンを驚かせましたが、井ノ原快彦いわく「荒くれ者の2人だから、保護者を付けなきゃいけないと。そんな感じでトニセン（坂本昌行、長野博、井ノ原）が入り、あと1人誰かなって話になって」。そこで加入したのが岡田准一なわけですが、その抜擢の瞬間はまさに運命的。

バレーボールの練習をするということで集められたジャニーズJr.の中で、大阪から出てきたばかりで友逹がいなかった岡田は、井ノ原らの仲間に入れてもらうことに。そこへジャニー社長が現れ、「なに遊んでんの!?　バレーボールやってんの、アイツだけじゃないの！」と岡田を指差し、「やる気あるね」とV6への加入が決まったのだとか。まさに夢のような話ですが、当の岡田は「入ってすぐ『V6になれ』って言われて。（森田と三宅は）Jr.のトップだったから、一緒にマイク持って『スシ食いねェ！』とか歌わされたんですよ（笑）。それはやっぱり緊張しましたね」と振り返ります。

こうしてデビューすることになったV6ですが、坂本は当時すでに24歳、加入したばかりの岡田は14歳で、10歳もの年の差が。井ノ原は「オレは（年齢的に）ちょうど中間だったからなんとも思わなかったけど、今、自分より10コ下の子と組めって言われたら戸惑う」と、坂本が抱いたであろう葛藤に思いを寄せます。また「坂本くんが厳しくしないと規律が乱れるということで、相当厳しかった」とも。デビューが決まったのにもかかわらず、バレーボールワールドカップに向けてのドラマ撮影のため「オレたち歌と踊りをやりたいのに、ずっとバレーボールのことを教え込まれてた」と話す井ノ原。メンバーが煮え切らない中、バレーボール経験者の坂本は「お前なんで今日のレシーブ取れなかったんだよ！」とメンバーを叱ったそう。

またデビュー当時は共同生活をしていた6人。ここでも坂本は毎朝メンバーを起こし、夜は「10時だ。寝ろ」と命令するため、窮屈な生活を強いられた森田は「ほんと『いつかヤッてやろう』って。『いつかアイツだけはヤッてやろう』って思ってた」と殺意すら抱いていたことを激白。無口な森田が熱弁するとは、よほど訴えたかったのでしょう。

井ノ原はそんな坂本を「多分、事務所から『厳しくしろ』ってずっと言われてたの。大変だったと思いますけどね」と再び労うと、坂本は「大変っていうよりもね、オレもやっと掴んだ栄光だからね！」と必死だったことを明かします。きっとその思いは、光GENJI佐藤アツヒロと同期の長野博も同じ。実はSMAPよりも事務所入りが早く、三宅の言葉を借りれば「長老レベル」の長野ですが、今でも中居正広を「中居～！」と呼び捨てにしたりすると、事情を知らない周りのスタッフが「誰に口聞いてんだよ」と焦り出すそうです。

そんな彼らも来年はついにデビュー20周年。今年はドラマに舞台にと個々の活躍が光りますが、来年こそはコンサートの開催にも期待したいところ。また岡田はあるインタビューで「（大河が）終わったら旅行行きたいよね。みんなで」と話していましたから、6人旅の夢もぜひ叶えてほしいですね！