＜アイドル誌チェック!!＞

「MYOJO」2015年3月号（集英社）の連載「10000字ロングインタビュー　裸の時代～僕がJr.だったころ～」にジャニーズWESTの藤井流星が登場。グループ加入に奔走してくれた“友”の存在を明かしています。


関ジャニ∞に続く、関西ジャニーズJr.からのデビュー組が期待されていた2013年の暮れ。『Johnnys' Countdown2013-2014』（フジテレビ系）のテレビ中継で突如発表されたのが、桐山照史、中間淳太、重岡大毅、小瀧望の4人による新グループ「ジャニーズWEST4」のデビューでした。しかし、これにはファンはもちろん、デビューがきまった4人ですら、どことなく晴れない顔。というのも、重岡・小瀧とともに関西ジャニーズJr.内グループ「7WEST」として活動していた藤井や神山智洋、一緒に行動することの多かった濱田崇裕が事実上“デビュー落選”を通告された形となり、メンバーもファンも複雑な心境を抱いていたのです。

その後、メンバーがジャニー喜多川社長に必死の直訴をしたことにより、14年2月の舞台『なにわ侍　ハローTOKYO!!』の記者会見で、藤井・神山・濱田を加えた7人が「ジャニーズWEST」としてデビューすることが発表され、同年4月には「ええじゃないか」でデビュー。その後藤井は、14年7月にドラマ『アゲイン!!』（TBS系）でドラマ初主演を果たすなど、幸先のいいスタートを切っています。

これまでこの『裸の時代』に登場した神山や濱田は、先にデビューの決まっていた4人からのメールを見た瞬間にデビューをあきらめたものの、「俺はなんとしても入るよ。あきらめんなよ」という藤井の電話によって踏みとどまれたと話していました。藤井はなぜそんなにも強い意志を持ち続けられたのか、今回のロングインタビューではその点に言及しています。

『Johnnys' Countdown2013-2014』の放送を見て、ジャニー氏にグループ加入を直談判しようと思ったという藤井。まずは状況を掴むために、その場にいた中山優馬に電話したところ、

「俺が話し出す前に、いきなりあいつ言ったんですよ。“今すぐジャニーさんに電話かけろ！”って。優馬もデビューのこと目の前で見て知ったらしくて、“どうなってるん？”って逆に聞かれて。誰も状況をわかってなくて。“とにかく、すぐかけろ!!”って」

と中山に促されたことを明かしています。ジャニー氏に電話をかけたものの、時間がないためかけ直すと伝えられため、藤井は脈がないと凹んだそう。そんな彼を励ましたのも、やはり中山。ジャニー氏にかけ直したことを電話で報告すると、「“絶対いける！　100パーいける!!”って言いきってくれたんです」。その時点では、なんの確証も手ごたえもないはずですが、中山の強い言葉によって藤井は前向きになるスイッチが入ったんだとか。

電話をかけ直してきたジャニー氏からは俳優の道を示されたものの、藤井はグループに入りたいと直訴。重岡や小瀧が7人でデビューできるように「がんばってくれた」こと、そして「優馬も動いてくれて」無事にデビューまでの道に辿りつけたといいます。ここではどのように彼らが働きかけたかまでは明かされていませんが、いちタレントが他のグループのデビューについて社長に意見するというのは、よほどの覚悟や責任がともなったことでしょう。

中山と藤井、そして重岡は06年入所のいわば同期。中山は08年にドラマ『バッテリー』（NHK）で、ドラマ初出演にして初主演という好待遇でキャリアをスタートさせ、あっという間にスター街道へ。藤井も今回のインタビューで「優馬が別行動になることも多くて」と当時を振り返り、心身ともに距離ができた時期があったことを匂わせています。それでも藤井のデビューがかかる大切なタイミングで、中山が藤井を後押ししたのは、長年の付き合いや信頼関係によるものでしょう。

昨年1月の中山の誕生日には、仕事はなかったものの、お祝いするためだけに大阪から上京した藤井。いまなおその熱い友情が続いていることがうかがえますね。中山は舞台がメイン、藤井やグループ活動やドラマがメインと活躍の場は微妙に異なりますが、互いにデビューを果たした今だからこそ、2人の本格的な共演を期待したいですね。