＜アイドル誌チェック!!＞

2月18日に発売された、SMAPの58枚目のシングル「華麗なる逆襲／ユーモアしちゃうよ」。「華麗なる～」は、現在放送中の草なぎ剛主演ドラマ『銭の戦争』（フジテレビ系）の主題歌で、ミュージシャンの椎名林檎が作詞作曲したこともあって話題を集めました。カップリングの「ユーモアしちゃうよ」はタイトル通りのポップな明るい曲調で、『SHIDAX Heart&Smile 勇気プロジェクトsupported by JOYSOUND』プロジェクトソングに採用されています。「ポポロ」2015年4月号（麻布台出版社）では、中居正広がこの2曲のミュージックビデオ（以下、MV）への苦手意識を語っています。



年末年始の特番収録時にレコーディングをしたというこのシングル。バラエティ番組のMCとして多数のレギュラーも抱えている中居は、「ホントに忙しくてスケジュールがない時期で、おまけにバラエティの収録でずっとしゃべってるから声がガラガラ」だったそうで、医者に相談し、注射を打ちながらレコーディングに臨んだそうです。しかし、中居自身は健康状態に不安があった歌のレコーディングよりも、MV撮影のほうに困惑。

「華麗なる～」のMVは、アジアンマフィアの抗争を彷彿とさせるような世界観。年齢を重ねたSMAPメンバーだからこそ体現できた大人の男の色気が伝わるものでしたが、中居は「お互いを挑発しながらダンスバトルする、みたいな感じで、これが恥ずかしくてね！（苦笑）。ひとりずつ意気がってダンスを踊って、“どうだ！”みたいにやるの。もう勘弁してくれよ～って思いましたね（笑）」と、照れ屋な彼には苦行だったよう。とはいえ、自分はこの世界観を苦手としながらも、「そりゃもう、木村の場合は、最高にMVの世界観とマッチしていてよかった」とメンバーをフォローすることを忘れません。

一方、「ユーモアしちゃうよ」は、屋形船で宴会をしているという内容。稲垣吾郎はお笑いコンビ・髭男爵らとワインを楽しむグループ、中居は野球選手のものまね芸人とワイワイ騒ぐグループと、メンバーそれぞれの趣味や嗜好に合わせた仲間たちとの飲み会を撮影しているのですが、中居が気になったのは振り付け。「振りがかわいらしい感じで、なかなか恥ずかしいの（笑）。なぜか、ここ何年かで急激に照れが前面に出るようになっちゃったんだな～」とぼやいており、実際にMVを見てみると、手をグーにする女性アイドルのような振りの時に、恥ずかしいのか苦笑いで踊る中居が確認できます。

かわいらしさもさることながら、ダンディな世界観も苦手なようで、「俺の中で『カッコイイ』には種類があって、『Battery』『Mistake！』なら堂々とできる。でも『シャレオツ』は恥ずかしい！」と独自の見解を明かしていました。2月18日深夜放送の『ナカイの窓』（日本テレビ系）では、「一番好きなSMAPのシングル曲」に「Mistake！」を挙げて、その理由を振りやメロディー、そして「平均的に5人がかっこいいか」を重視した結果だと話していましたが、今回のインタビューでも「でもSMAPがカッコよく映れば俺はそれでいいから、周りに迷惑がかからないようにひっそりとやるようにしていますけどね（笑）」と話を締めていた中居。もともとグループの方向性や戦略を考えるリーダーであり、最近では後輩である舞祭組のプロデューサーを務めていることもあって、SMAPの一員ながらグループを俯瞰してみる能力の高さが改めて感じられます。

ちなみに今回のインタビューでは、「ある程度のレールは敷いたし、彼らにだってきっと要望はあるだろうからね」と、近いうちに舞祭組のプロデュースから退く考えを明かしており、舞祭組の衣装と化しているサラリーマンのようなスーツ姿も「もしかしたらそろそろ卒業かもなぁ」とポロリ。中居がプロデューサーから外れることを残念がるファンも多いと思いますが、今後は中居が不得手だったかわいらしさや色気を前面に押し出した舞祭組が見られる可能性も。今後の舞祭組がどういった方向に進むのか、ファンとしても注目しましょう！