SMAP・草なぎ剛と香取慎吾が、舞台『burst！～危険な二人～』（東京・パルコ劇場、4月29日～6月2日）で2人芝居に挑戦することが、発表されました。SMAPでは年下のポジションの2人は、香取が3歳年上の草なぎを「つよぼん」と呼ぶなど大の仲良し。ファンからは「しんつよ」として親しまれているコンビだけに大きな話題を呼んでいます。



2人の舞台共演は、1999年に中居正広と3人で組んだ「スマシプ」として行ったコントライブ『THE SECRET LIVE』以来。今作の内容は未発表ながらも、2004年に放送された香取主演の大河ドラマ『新選組！』（NHK）、11年公開の草なぎ出演の映画『ステキな金縛り』などを手がけた三谷幸喜が脚本・演出を担当するとあって、2人の個性が生かされた作品になるはず。草なぎは今作にあたって「ずっと『2人で何かやりたいね』と話してました。それが三谷さんの新作の舞台で実現することになってとてもうれしいです」と喜びを爆発させています。

そんな2人の関係性がうかがえるのが、女性誌「Oggi」15年2月号（小学館）に掲載された対談。草なぎは同誌で「絶対的好感論」という連載を持っており、ゲストとして香取が登場。“支える”というテーマのもと、出会いから27年の月日を振り返っていました。

仲良しコンビで知られる「しんつよ」ですが、香取は“几帳面”、草なぎは“野性的”と性格な正反対。しかし2人は、一度もケンカをしたことがないそうで、香取は「でもこの関係は、つよぽんの性格がつくってくれたものだと思ってる」と分析。当初こそジャニーズ事務所への入所や年齢的にも先輩の草なぎが「兄貴面」をしていた時期があったものの、途中からは香取が「違うよ、こうじゃないの？」などと教えるようになったとか。

香取「でも、年功序列がきちんとしている世界だし、もしつよぽんが年下の意見を聞き入れられない性格だったら、きっとうまくいってない」
草なぎ「年の差はあるけど、当時から俺の中では“同志”の感覚だったんだよ。本当に毎日一緒にいたしね」

と回顧しています。当時はお金がなく、「スケボーに乗って、あてもなくラーメン屋さんを探した」ことなど、何気ない日常が2人の絆を深めたようです。また草なぎは、「27年のつきあいの中で慎吾に“支えられたな”と思う瞬間を考えると、世間的にすごくわかりやすいエピソードもあるんだけど、それはあくまでも表面的なことであって。俺は毎日、どんな瞬間でも支え合って生きてると思ってる」と、09年の“全裸逮捕事件”を連想させながらも、香取への特別な思いを告白。当時、香取が毎日のように草なぎに電話をしていたことは事件後の『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）などで明かされていましたが、草なぎにとってそれは長い付き合いの中の1ページに過ぎないのでしょう。

「だって、俺らはSMAPというひとつの組織に属しているわけで、いわば運命共同体でしょ。だから、たとえ地球の裏側にいてもお互いの存在を自然と意識していると思うし、別に大きな出来事じゃなくても俺は“支えられているな”と思うよ」

と、草なぎは、もはやプロポーズかのような真っ直ぐで熱い言葉を香取に投げかけています。そして一方の香取も、コンサートの打ち合わせが行き詰まったときなどに、草なぎがぽろっと顔を出してくれることについて「それがものすごく支えになっていたりする」と、具体的なエピソードを語っていました。

性格は正反対という2人ですが、根底にある考え方は一致しているといい、その上で互いに足りないものを補い合える“奇跡の組み合わせ”だと、草なぎは表現。その後もグループのことについて真面目に語っており、最後には、

草なぎ「俺は、慎吾がいてくれたらこの先の人生はもっと楽しいものになるんじゃないかなって思えて。だから、これからふたりとも40代を迎えるのがすごく楽しみ。また第二章を一緒に頑張っていくんだって」
香取「うん、そうですね。あと2年くらいはね（笑）」
草なぎ「まーたそんなこと言っちゃって！（笑）」

と、冗談を交えながらも、互いへの愛にあふれた対談が終了したのでした。

そんな長い付き合いの2人が初めて挑む今回の2人芝居。3月27日～29日まで、劇場やチケットぴあなどで電話でのプレオーダー（先行抽選）を受け付けていましたが、先行申込の段階でも“激戦”となっており、ファンは「しんつよの舞台の電話全然つながらない」「こんなにつながらないとは思わなかった」と、落胆。パルコ劇場の先行に関しては「3日たってもつながらない」という報告もネット上で見受けられました。本人たちも含め、多くのファンが待ち焦がれた貴重な舞台だけに、公演の成功はもちろん、ぜひ今作の映像化を期待したいですね。