＜ジャニタレドラマ・ネットの声＞

■『戦う！書店ガール』（フジテレビ系、毎週火曜午後10時～）初回視聴率6.2％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）

AKB48渡辺麻友と稲森いずみがW主演を務める『戦う！書店ガール』（PHP研究所）が4月14日にスタートしました。原作は碧野圭の小説『書店ガール』シリーズで、老舗書店「ペガサス書房」を舞台に、叩き上げの苦労人である40歳の副店長・西岡理子（稲森）と23歳コネ入社のお嬢様・北村亜紀（渡辺）が、仕事や恋愛で火花を散らながら成長する姿を描きます。



第1話は、渡辺演じる亜紀がペガサス書房吉祥寺店に異動してくるところから始まります。気が強く自由奔放な亜紀は、「POPは極力置かない」という店の方針に反してPOP作りに熱中し、周囲の負担も考えずコネで強引にイベントを進めるなど同僚を振り回してばかり。1話のラストでは、恋人から別れを告げられてしまった理子が、その恋人とタクシーに乗っている亜紀を目撃。さらなる波乱を予感させて終わります。

Twitter上では「＃書店ガールを書店員がみる」というタグが作られ、書店員が「こんなメガネ率の低い書店、ないだろ」「夢書店ですね」とペガサス書房のリアリティのなさを指摘して盛り上がる一幕もありましたが、渡辺演じる主人公のあまりの協調性のなさとアクの強さに、「イライラした」「人柄がどうしても受け付けない」「こんな子が同じ職場にいたら絶対嫌」「社会人としてのマナーを教えてあげたい」と拒否反応を示す視聴者が多数。主人公のテンションの高さに「仕事の後に見るドラマじゃない」と疲れた人も多く見られました。

そんな中、女性視聴者の癒やしとなっていたのが、書店員役のHey!Say!JUMP伊野尾慧と千葉雄大の存在。「AKBより伊野尾がかわいいな」「出番そこまで多くないけど、セリフのインパクトが強いから印象に残りやすい」と、ファンでない視聴者にもその存在感を見せつけています。連続ドラマへのレギュラー出演は今作が2本目となる伊野尾ですが、演技力も「めっちゃうまくなってない？」「ナチュラルになってる！」「顔、声色、仕草、どれもすごく豊かになっていてすごくワクワクした」と評価は上々。

伊野尾は今回演じる日下圭一郎という役について、「ウワサ好きの軽い男（笑）。監督からは楽しい雰囲気にしてほしいって言われてるから役のキャラクターが生かせるといいな」（「POTATO」2015年5月号、学研パブリッシング）と語っていますが、渡辺が「ペガサスのメンバーだと、伊野尾慧さんが楽しい話題を提供してくれるムードメーカーかな」（公式HP）とコメントするように、現場の雰囲気作りにも一役買っているようです。

とはいえ初回は、同枠の歴代最低視聴率6.2％を記録。同時間帯にシングルマザーとセレブ主婦がバトルを繰り広げる『マザー・ゲーム～彼女たちの階級～』（TBS系）や、仲間由紀恵主演『美女と男子』（NHK）がスタートし視聴率が分散したとも考えられますが、今年1月期に同枠で放送された草なぎ剛主演『銭の戦争』は初回14.1％、平均視聴率13.4％を記録していただけあって、厳しいスタートと言わざるを得ません。

今年はドラマ出演のみならず、4月25日からは初主演舞台『カラフト伯父さん』が上演される伊野尾。「せっかくお芝居の仕事がいただけているので、またお話がくるように、結果を残せるようにしないと」（4月11日付「日刊スポーツ」）と気合いは十分で、4月16日にドラマキャストと出演した『VS嵐』（フジテレビ系）では、伊野尾を初めて見たという視聴者から「すごいカワイイ。びっくり」「いいキャラしてる」との声が相次ぎ、ファンは「いのちゃんの天使のようなかわいさとか、見かけによらないユーモアが世間にバレた日だな」と感慨深く語るなどしっかり爪痕を残しています。今作への出演で着実に知名度を上げている伊野尾。彼の新たなファン獲得が、今後の視聴率につながるといいのですが……。