現在公演中の、若手ジャニーズタレントが出演するコンサート『ジャニーズ銀座2015』（東京・シアタークリエ）。Sexy Zoneマリウス葉と松島聡に加え、岩橋玄樹、平野紫耀、永瀬廉ら勢いのあるジャニーズJr.がA～Jのグループに振り分けられ、入れ替わりで出演。Jr.の組み合わせも『ジャニーズ銀座』ならではとあって、多くのファンがチケット入手にあぶれ、嘆く声がネット上に広がっていました。



4月24日に岩橋、平野、永瀬、岸優太、神宮寺勇太、高橋海人の「Aチーム」の公演で幕を切った『ジャニーズ銀座2015』。シアタークリエの座席数は611席という作りですが、マスコミ取材が行われた26日の昼公演には4枚の当日券を求めておよそ1，000人のファンが並び、同日夜公演は当日券6枚に対し、1，200人が詰めかけたことがスポーツ紙などで報じられました。

Aチームに入っている岩橋は2年連続でアイドル誌「Myojo」（集英社）の「恋人にしたいJr.」に選ばれた人気Jr.で、事務所にプッシュされている平野＆永瀬も人気・実力ともに申し分のない2人。いわば“デビュー候補”ともいえるメンバーの多い「A」だけに、大手チケット売買サイト、オークションサイトなどでは高額でのチケット取引が行われています。

同チームは4月24日～26日に登場し、今後は5月30日～6月1日にかけて公演を行いますが、公演後半の3日間は後列の席でも10万円以上のものがあり、最前列はなんと40万円を超えるチケットが売買サイトに出品されています。ファンクラブからチケットを入手した場合は6，000円（税込）ですから、60倍以上も値段が跳ね上がっているということ。オークションサイトでも、高額のチケットはAの公演がズラリとならんでいました。

また、Aと同じく高額な値がついているのは、Jr.内ユニット・Snow Manの6人が出演する「E」の公演（5月27日～29日）。追加公演の28日昼公演は、4月上旬の段階にしてすでに最前列が50万円で売りに出されていたことがファンの間でも話題になっていましたが、公演1週間前の時点でも、チケット売買サイトで前方の席が30～40万円で登場する人気。

高額チケットが目立つのはこの2チームですが、後半に差し掛かるにつれてプレミア感も出ているのか、売買サイトではどの公演も最安値が7万円前後となっています。例年にはない動きに、ファンからも「クリエは相場えぐい」「クリエの値段異常」などと、驚きの声が漏れているほど。

他のジャニーズアイドル出演舞台のチケット状況と比較すると、Kis-My-Ft2藤ヶ谷太輔が出演する舞台『TAKE FIVE』は、28日～31日まで大阪・梅田芸術劇場メインホール（1，905席）で上演されますが、売買サイトでは最低でも2万円前後の値段が付き、5月21日の時点では28日の公演が最高の18万円。オークションサイトでは1万円台も出品されているため、プラチナチケットといえる部類ではないようです。

そのほかには、関ジャニ∞横山裕主演で23日から東京グローブ座（703席）で始まる『ブルームーン』も、売買行為サイトでは1万円～10万円前後。さらに、SMAP・草なぎ剛＆香取慎吾が共演し、パルコ劇場（458席）で上演中の『burst！～危険なふたり』（4月29日～6月2日）は、安いもので4～5万円が主流。5月21日の時点では1日夜公演の最前列は26万円のチケットも出回っていましたが、『ジャニーズ銀座』の価格に比べれば、低く感じてしまいます。このように、SMAP、関ジャニ∞、Kis-My-Ft2というデビュー組のメンバーが出演するステージよりも、Jr.がメインの『ジャニーズ銀座』の方が全体的にチケットが高騰しているのです。

「シアタークリエは、ジャニーズコンサートの定番である横浜アリーナ（収容人数約1万7,000人）といったコンサートホールよりも会場の規模が小さいこともあり、より近くで出演者のパフォーマンスを見ることができるんです。また、今回の『ジャニーズ銀座』は、出演メンバーの幅が広く、去年にはなかった組み合わせのユニットあることもチケット高騰の理由の一つでしょう。Jr.の世界は不安定で、学業やトラブルでそのままフェードアウトする子も少なくありません。『このメンバーを生で見られるのが最後になるかも』というJr.界ならではの“プレミア感”から、高額チケットに手を出すファンがいるのでしょう。それにしても、ここまで高額のチケットが出回るとは、Jr.の勢いが増している証でしすね」（ジャニーズに詳しい記者）

今年は『FIVBワールドカップバレーボール2015』（8月22日開幕）に関連して新グループの誕生がウワサされているJr.たち。ジャニーズ事務所ではチケットの売買を禁じていますが、人気グループの公演では高額取引は珍しくありません。ただしトラブルを招くケースも多いので、今後高騰が続くと問題視される事態となり得るかもしれません。