＜アイドル誌チェック!!＞

9月30日放送の『ナカイの窓　ゴールデンSP』（日本テレビ系）に出演した、元光GENJIの佐藤アツヒロ。佐藤が中心メンバーとして結成されたというグループ誕生秘話や、朝6時に通学のために自宅を出るとすでにファンが待機していたという人気者ならではのエピソードが飛び出し、往年のファンのみならず、光GENJIをリアルタイムで知らない若い世代からの関心も高かったよう。



多くのネットニュースに取り上げられるほど注目を集めた番組の裏話を、番組のMCを務めるSMAP中居正広が「ポポロ」2015年11月号（麻布台出版社）で語っている。

年齢や入所時期が近いことから、番組でも「中居」「アツヒロ」とまるで幼なじみのように呼び合っていた2人。しかし当時、14歳でデビューした佐藤が大スターとして歌番組を中心にテレビに出ていたものの、中居はそのサポートをするいちジャニーズJr.。今でもプライベートでは「ときどき会う」仲だが、「カメラが回っているところで話すことなんてなかったから不思議な感じもしましたね」と、中居自身は20年ぶりだというテレビ番組での共演に感慨深い様子。佐藤自身、テレビ出演自体が15年ぶりということもあってか、収録中も「こんな感じでいい？」と終始確認し、トーク番組での振る舞いを模索していたんだとか。そんな彼に中居が掛けた言葉が、「大丈夫、（MCの俺に）まかせて」。タレント再生工場とも呼ばれ、ゲストに絶妙なパスを出すことで知られる中居に自信満々に言われたら、佐藤としてはさぞかし心強かったことだろう。

これまでもあらゆる場面で「光GENJIの人気はすごかった、ハンパじゃない」と、先輩への尊敬の念を隠さずにきた中居。番組中に中居は、光GENJI解散後、SMAPは“売れてもないのにジャニーズ事務所のトップっぽくなってしまった”と語っていたが、SMAPは91年に発売したデビュー曲「Can't Stop!! -LOVING-」ではオリコンランキング2位どまりで、94年発売の「Hey Hey おおきに毎度あり」で1位を獲るまでは試行錯誤の時代。

インタビューで中居はそのころを振り返り、「光GENJIが座っていた席は、色も形も大きさも高さもあくまで光GENJIのためのものなので、自分たちに合わないことはわかっていましたね。僕らはそれとはまったく違うイスを探していた」「メンバーみんなが感じていたんじゃないかな。『光GENJIと同じになれないし、そこをめざしても越えられない』って」。それはJr.として、光GENJIのバックに付き、その人気に直に触れたから言える率直な思いなのだろう。

今回の『ナカイの窓』は、「時代を席巻した伝説のグループ特集」として、佐藤のほかにも、元モーニング娘。の安倍なつみや、元チェッカーズの鶴久政治も出演していた。「あまりに盛り上がったので、通常の深夜枠では収まらず、ゴールデンで放送されることになったんです」と、番組の裏事情を語っていた中居。現代では考えられないほど圧倒的人気を誇った光GENJIだけに、まだまだその話を聞きたい人も多いはず。MCとしての評価の高い中居だからこそ、再び佐藤をゲストに呼んで、知られざる逸話を引き出してほしいものだ。