SMAP香取慎吾が、10月17日放送のスペシャルドラマ『一千兆円の身代金』（フジテレビ系）と24日公開の主演映画『ギャラクシー街道』の宣伝のため、12日放送の『キスマイBUSAIKU!?』（同）に出演。後輩であるKis-My-Ft2メンバーに時に厳しく、時に愛のあるツッコミでスタジオを盛り上げ、 “先輩の風格”を見せつけた。



メンバーそれぞれがカッコいいと思う場面を演じ、その対応を一般女性100人によってランキング付けされる同番組。オープニングトークでは「（番組を）見てるよ」と言う香取に、北山宏光が「印象的に残ってるものありますか？」と質問。「北山がすごいハマる時あるよね、見てると。なんかこの、カッコ良すぎず、かわいくふざけすぎずの、この……スゴイ中途半端な」と、数々共演機会の多い北山にさっそく辛口コメントを炸裂させた。

この日のテーマは、ハンバーガー屋を舞台とした「バイト中に彼女をドキドキさせる方法」で、店員やお客さんにバレないように一緒に働く彼女（マイコ）をドキドキさせるというもの。まず発表された3位は北山で、キッチンの下でコソコソと“ご褒美付き”のゲームを行い、ナチュラルな対応を披露。続く2位の藤ヶ谷太輔はキッチン内で彼女とこっそり手をつなぎ、客には見えない隅でキスするという胸キュン行動をとっていた。

そんな藤ヶ谷のVTRについて「死角でキスってさ、あぁいうのにやっぱり案外キュンキュンしちゃうんだよね」「上手いよね、やっぱ」と褒める香取だったが、急に「ここまでは番組へのコメントだよね」と、真面目モードに。「この先言っちゃえば、もう……。あんな、藤ヶ谷のはもう……“エロビデオのイントロ部分”」と、ジャニーズのアイドルらしからぬアダルトな発言。藤ヶ谷は先輩からの思わぬ指摘に立ち上がり、進行の佐野瑞樹アナウンサーからは「はい、いけませーん！」というストップが。メンバーからも「それはダメですよ！」（宮田俊哉）、「香取さん！」（二階堂高嗣）と制止が入るが、香取はさらに「あんなのよく見るよね？　スタッフのみなさん！　あんなイントロあるよ。急に手つないでさ。で、店長が来て『おぉう……』みたいな」と続け、メンバー＆スタッフも大爆笑。

その後は4位の千賀健永、5位横尾渉、6位宮田のVTRを鑑賞。パンに手を挟んだ「ハンズバーガー」を出したり、マイコとひとつのポテトを食べ合った6位の宮田のことは「（バイトなら）クビだよね」「どういうつもりでやってるの？　これで上位を目指してるの？」と厳しく問い詰めながらも、「ハンズバーガー単体、あのコメントとしては最高。素晴らしい」と、宮田に握手を求める香取。また、キスをするかと思いきや「シナーイ。仕事中だから」といった“ツンデレ”を見せた5位の横尾には、「コントでしょ、あれは」「自分で、だって“気色悪い”って思っちゃってるんだもん。前の君はそんな風に思ってなかった。自分のキモさに気付いてなかった。そこが良いとこだったのよ！」と、まるで昔から見守っているファンかのように解説。これも小学生から芸能界に身を置き、最年少として上のメンバーを見てきた香取ならではの観察眼なのだろうか……？

1位か最下位に玉森裕太＆二階堂が残ると、香取はフロントと舞祭組メンバーの対決とあって「もう1位でしょ、玉が」と、大半の視聴者の予想を口に。そして、客前で堂々とキス、背後から抱きつくように彼女の袖をまくるなどの過激行為を繰り返した最下位の二階堂には「マズいよ。こんなテレビを使ってね、そういう……。気付いてないんだよ。やっぱどんどん忙しくなって。オレもあった、そういう時期」と、自身の経験をふまえてコメント。冷蔵庫の扉に隠れてのキスという手法で1位を獲得した玉森に対しては「シンプルでいいんだよ」と、辛口の香取も言うことなしの高評価だった。

すべてのVTR終了後、スタジオでは北山が「香取さんならどのようにドキドキさせようっていう（プラン）ありますか？」と質問。すると香取は「えー……。彼女をドキドキさせればいいんでしょ？」としばし悩んだが、「あぁ～、店長の手を握るかな」と想像の斜め上を行く回答。メンバーは「なんで！」（北山）、「まさかの店長とデキてる！」（宮田）とツッコミを入れ、笑いに包まれていた。

エンディングには『ギャラクシー街道』と、北山も出演するSPドラマ『一千兆円の身代金』を告知。香取はドラマの見どころを説明した後、「そしてもうバッチリね、バーター（抱き合わせ出演）北山が！」と切り出し、隣に座る北山は照れくさそうにお辞儀。13年放送の香取主演ドラマ『幽かな彼女』（同）でも一緒だったこともあり、千賀が「ホント多いね」と口を挟むと、「バーターがホントすごすぎて『お、バーター北山来たな！』って言ったの、現場で。『あい、おはようございま～す』」と北山の様子を再現し、毒を吐きつつも愛のあるイジリを展開。

13年大晦日深夜に放送されたコントバラエティー『YOUコントしちゃいなよ』（同）の「バーター会議」の中では、香取が『幽かな彼女』に出演した北山について「あれに出てた北山、香取のバーターだ」とネタにしていたことも。また、直近の「オリスタ」10月19日号（オリコン・エンタテインメント）でも北山を「バーター」と明言している。両グループの過度な“セット売り”には一部ジャニーズファンから批判的な声もあるが、それを笑いにすることで、後輩の気まずさを緩和してあげているのかもしれない。

他のSMAPメンバーはこれまで個人で『キスマイBUSAIKU!?』に出演経験があり、香取が5人目の登場となったが、視聴者からは「香取くん毎回キスブサのゲストに来てほしい」「SMAPみんなキスブサ出たけど香取さん意外と1番厳しい毒吐く」「香取慎吾の的確なコメントがおもしろかった」「多くを語らずスパッと斬るのが素敵」などと称賛されていた。“バーター”と揶揄されようとも、キスマイメンバーがこうした香取の適応力の高さを学び、吸収してくれることを願いたいものだ。