デビュー前にグループの人選を巡り、ひと波乱があったことが知られているジャニーズWEST。デビューがファンに告知された段階では、「ジャニーズWEST4」として、桐山照史・中間淳太・小瀧望・重岡大毅でのグループだったが、Jr.時代にともに活動をしていた神山智洋・藤井流星・濱田崇裕がメンバーに入っていないことに、本人もファンも衝撃を受けた。その後、メンバーが事務所に掛け合い、無事に7人でデビュー。一連の騒動は雑誌連載などでも語られており、それを乗り越えたからか、ジャニーズの若手グループの中では特に深い絆を持つともいわれている。そんな彼らが、11月4日放送の『ザ少年倶楽部』（NHK BSプレミアム）でもその仲の良さを見せつけた。



　この日の番組のテーマは「ありがとう」。WEST7人そろってのトークシーンでは、「ありがとうを言いたい人は誰？」といった質問が出され、回答が書かれたフリップを全員が一斉に見せることに。すると、6人は神山の名前を書き、当の神山のフリップにも「メンバー」の文字。これには、司会のA.B.C-Z河合郁人も「すごい」「神ちゃん人気ハンパないじゃん！」と大興奮。

　重岡は、バッティングセンターに行くのが好きなため、自身の誕生日に金属バットがほしいと神山にリクエストしたところ、一生懸命店員さんとやり取りしながらプレゼントしてくれたことを理由に挙げた。

　同じく理由を聞かれた濱田は、座っていた桐山を立たせ、「それ何？」とイスを指して質問。桐山が「イスです」と答えると、「そういうことです」とドヤ顔。つまり、「“これはなんですか？”と聞かれたら“イス”と答えるように、感謝したい人を聞かれたら、神山と答えるのが当たり前」ということを言いたかったよう。本人は得意げだったが、観客を見渡した瞬間に、「ちょっと待ってください！　オレ、結構頭の中パニくってるかもしれない……」の一言が飛び出す。本来はファンが多くいるはずの観覧席だが、よほど多くの人が不可解な表情を浮かべていたのだろう。

　そして中間は、以前仕事で一緒になった占い師からの一言が気になっているよう。休憩中に占い師はメンバー一人ひとりの顔を見て穏やかに頷いていたそうだが、神山の顔を見た瞬間に目をカッと見開き、「あなた大丈夫なの？　（メンバー）6人の不安を全部抱えているわよ」と神山のことを気にかけていたのだとか。中間自身も「メンバーの悩みを聞いてくれたり、洗濯をしてくれたり、おかんぽい」と細やかな気配りをする神山に感謝しつつも、全員が神山に甘えていることに申し訳なさそうな表情を浮かべる。

　だが、感謝したい人に「メンバー」を挙げた神山は、中間とは180度異なる視点をメンバーに持っているようで、「オレがここにいられるのは、この6人がいるからでしょ」とさらり。照れ隠しで格好つけるように言いながらも、グループに加わってデビューできたことへの感謝を、言葉を変えて何度も繰り返していた。デビューして約1年半だが、まだまだ初心を忘れずに謙虚な姿勢を保っているところが、神山らしいといえる。

　番組後半、童話「白雪姫」をメンバーで再現するコーナーでは、白雪姫を演じる濱田に「目覚めのキス」として、唇と唇の本気キスをお見舞いした桐山。濱田は嫌がっていたが、それを見ていた小瀧が桐山にキスするなど、メンバー間の愛は誰にも止められないよう。これから10年、20年とキャリアを積んでいくであろうジャニーズWESTだが、この仲の良さをキープし続けてもらいたいものだ。