＜ジャニタレ掲載誌チェック!!＞

　11月1日に、デビュー20周年記念ライブを国立代々木競技場第一体育館で行ったV6。嵐がバックダンサーとして参加したり、他にもTOKIOやHey!Say!JUMP、生田斗真ら事務所の先輩・後輩たちが駆け付けるなど、スペシャルなステージが大いに話題を呼んだ。



「オリスタ」11月23日号（オリコン・エンタテインメント）では、当日の公開記者会見の模様に密着しているほか、2010年9月にシングル「only dreaming／Catch」をリリースした際の6人のインタビューを振り返っている。ここでは両方の記事での発言を比較しつつ、V6というグループの変わらぬ魅力を探っていきたい。

　20周年記者会見ではボディビルダーばりの“筋肉ポーズ”をリクエストされ、「20年経って『筋肉ポーズ見せてください』って」と苦笑いしつつも約1万人のファンを前にポーズをキメて、会場を沸かせていた岡田准一。役者として演技そのものはもちろん、ドラマ『SP警視庁警備部警護課第四係』（07年、フジテレビ系）での激しいアクションシーンに挑むために我流の肉体改造メソッドを編み出すなど、かなりの凝り性であることで知られている。10年のインタビューでは、マンガ好きの編集者さえ知らないようなマニアックな愛読マンガを次々と挙げていたそうで、その凝り性の片鱗がうかがえる。

　20年の活動を経て大人の役者へ“変身”した岡田とは逆に、ビジュアルにもキャラクターにも少年の雰囲気を残し、「奇跡のおじさん」（岡田）というキャッチフレーズをつけられているのが三宅健。20周年会見でも会場に詰め掛けたファンを見て、「レアなスニーカーが発売されるのかってくらい人が並んでて（笑）」と表現したことからも、屈託のなさが垣間見える。5年前のインタビューでは、「only dreaming」のミュージックビデオで“失恋の悲しみに悶え苦しむ”という設定の井ノ原快彦の演技を見て、「毒薬飲まされたのかと思ってた（笑）」という発言で周囲を呆れさせており、この“期待の裏切らなさ”はなかなかのもの!?

　5年前のインタビューでは他にも、食通の長野博が主演舞台で知ったという無農薬・無肥料のりんごのおいしさをアピール。屋外でのグラビア撮影で日傘を差し出された森田剛は「俺、こんなに灼けてるのに今更じゃね？」と周囲を笑わせ、井ノ原は「俺はいいから、女の子がさしなよ」などとスタッフの女性陣を気遣ったのだそう。それぞれのキャラクターが際立つ発言でもあり、彼らがファンだけでなくスタッフにも愛されている理由がよくわかる。

　近年は個々の仕事が増えているものの、メンバーチェンジや脱退もなく息の長い活動を続けてきた彼ら。5年前のインタビューで、6人の関係性を「みんなが外でソロ活動して、帰ってきて変わったりするのを観るのが俺はおもしろい。でも15年経っても、メンバーとの距離感や、関係性は変わってないと思うけどね」と語っていたのが森田。今回の会見では“他のグループにここだけは負けない！というところは？”と質問され、「そういうの、考えてもわかんないとこがV6。20年経っても」とまとめていたが、この6人のリラックスした空気感はジャニーズ随一のものと言えそうだ。

　メンバーの平均年齢がすでにアラフォーを迎え、SMAPやTOKIOとは別次元で“奇跡のアイドルグループ”として活躍するV6。10年も15年も変わらぬ彼らの魅力が伝わるユニークな構成になっているので、2つの記事をぜひ読み比べてみてほしい。