SMAPやKinKi KidsなどCDデビューしたグループごと（A.B.C-Zは除く）にファンクラブ（以下、FC）を持っているジャニーズ事務所。会員は入会金1，000円と年会費4，000円を支払うことにより、会員証の発行やコンサート／舞台チケットの優先申し込み、会報誌送付などの特典を受けられる。そして、FC会員が年に1度楽しみにしているのが、“誕生日メッセージ動画”。



　FC申し込み時に申請した誕生日当日に会員ページにログインすると、「○○さん　お誕生日おめでとうございます」というメッセージとともに、動画の再生画面が現れる。視聴できるのは誕生日当日の0時～24時のみという厳しさで、うっかり見逃し涙をのむ人も多いのだ。

　そんなFC会員が楽しみにしている誕生日動画。ところが、3月末をもってグループ脱退＆ジャニーズ事務所退所する田口淳之介有するKAT-TUNのFCでは、現在、誕生日動画が削除されている。3月29日から見られなくなっているようで、FC会員ページにログインしても、「○○さん、こんにちは。現在、ファンクラブ名： KAT-TUN でログインしています」という、通常通りの会員ページが映し出されるだけ。注意書きや説明もなく、この日を待ち望んでいたファンは愕然としているようだ。

　実はKAT-TUN、元メンバーの田中聖が脱退した際にも、誕生日動画が削除されている。このことから、田口を含めた4人体制から3人への移行期間に入ったと推測できる。

　現在は、1月に解散報道が湧き起こったSMAPで、FCの新規会員に会員証が届かない、既存会員への会報誌送付が途絶えるなどの問題が発生し、ファンの間では大きな問題となっている。グループの体制に問題が発生すると、FC運営に直結するのだろう。またKAT-TUNは5月1日をもって充電期間に入るが、その間FCの存在そのものがどうなるかも不透明なまま。1年間の有効期限が迫っている会員のもとには、変わらず更新を求めるハガキが届いているため、こちらも早急に指針を示してほしいもの。

　メンバー脱退とはいえ、年に1度の動画を楽しみにしていたFC会員の気持ちを考えるとやるせない。削除期間に誕生日を迎えた人に向けて新動画をアップし、一定期間視聴可能とするなど、“救済処置”が望まれる。